Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島小泉社長に説明要望殺到「横断幕の件は?」浦和戦の警備員暴行問う声も

鹿島アントラーズのゴール裏 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズは11日開催の明治安田生命J1リーグ第17節で、湘南ベルマーレに1-0で勝利。ホームゴール裏に日本サッカー協会(JFA)や審判、それに扇谷健司審判委員長に対する批判の横断幕が掲げられただけに、小泉文明代表取締役社長の投稿に対してサポーターの処分等を求めるコメントが多く寄せられている。

 扇谷審判委員長は先日、名古屋グランパス戦におけるFW鈴木優磨の振る舞いに苦言。「非常に大きな問題。レフェリーがしっかり対応しないといけない。ああいったことがピッチで行われるのはいけない。Jリーグをより良くしていく中では、あってはならない」と指摘すると、クラブはJFAの審判委員会に対して抗議文を提出している。

 また今月7日の天皇杯2回戦・ホンダFC戦前には、Jリーグ公式サイトでシステム障害が発生。「前半5分に鈴木が一発退場」「ホンダが浅川隼人のゴールで1-0で勝利」という内容によるテストデータが誤って配信された。

 これに対して小泉社長は「Jリーグには誤表示の原因だけではなく、なぜ鹿島が0-1で負け、鈴木優磨選手がレッドカードで退場と表示されていたかの原因までの説明を求めて抗議します。前回の協会の審判委員会での発言はじめ、あまりにもリスペクトにかける出来事が多く、とても残念な気持ちです」と憤りをあらわにしている。

 それだけに湘南戦では試合前にホームゴール裏の鹿島サポーターが「鹿島キライ??」「2007/11/24 忘れてねーぞ!扇谷」「審判・協会への制裁金は?」「5’■扇谷健司」「ごじゃぺ扇谷」「鹿島なめんなよ!!」という横断幕を掲出。中には個人の電話番号と思われる内容の弾幕もあった。

 ただネット上では、鹿島サポーターの行動を支持する声が上がる一方で「抗議の一線を越えている」「扇谷さんへの誹謗中傷であり、名誉毀損」「小泉社長はサポーター処分を」といった反対意見や批判も沸き起こっている。

 小泉社長は試合終了直後に「今日のホーム湘南戦は1-0の勝利となりました!樋口選手の素晴らしいFKでしたし、このファールをもらった関川選手の前へのディフェンスは素晴らしかったです!」

 「天皇杯からの連勝の流れで来週のルヴァン・カップのGL最終戦に勝って、望みを繋げたいと思ってます! 来週の応援も宜しくお願いします!」と投稿。横断幕の件に言及していないだけに、「横断幕の件は?」「都合の悪いことは一切発信しないのか」「逃げないでください」と厳しいメッセージが寄せられている。

 また4日に埼玉スタジアムで行われたJ1第16節の浦和レッズ戦では、一部の鹿島サポーターが警備員にヘッドロックをかますシーンがSNS上で拡散。クラブが浦和戦での事案について声明を出していないだけに、「アウェイ浦和戦のサポーター暴行の件は?」「早くサポーターの処分を!」という声も上がっている。