かつて名古屋グランパスでプレーしていたポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォクは先月末、今季限りでのポーランド1部ザグウェンビェ・ルビン退団が正式決定。現地メディアがドーピング疑惑によるサッカー活動停止処分を嘆いている。
同選手は2021年10月17日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝・浦項スティーラーズ戦後にドーピング検査で陽性と判定。「すべてのサッカー活動禁止」という暫定処分を科されると、昨年10月に「2021年12月9日から4年間にわたりサッカー活動禁止」という正式処分が下っていた。
しかしポーランド国内の複数メディアが、今年2月はじめに「ドーピング疑惑のシュヴィルツォクが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)で勝訴」と報じると、2月10日に名古屋からルビンへ完全移籍していた。
ただ実戦から遠ざかっていたこともあり、2022/23シーズンのポーランド1部リーグでわずか5試合の出場。先月は27日の今季最終戦を含む全4試合でメンバー外となっていた。
するとルビンは先月30日、シュヴィルツォクら4選手の契約満了を公式発表。ポーランドメディア『mymistrzowie』は同選手の退団について「彼はわずか163分のプレーにとどまり、期待に応えられなかった。日本ではピッチ外で問題を抱えて時間を無駄にした。全盛期はとうに過ぎ去り、あとはクーポンを切るだけなのだろうか」と綴る一方で、「ポーランド1部他クラブにとって、4選手の中で最も興味深いオプションと思われる」とポーランドで現役を続ける可能性にも触れている。
試合勘の欠如もあり、本来のパフォーマンスを発揮できなかったシュヴィルツォク。名古屋サポーターからもACLの処分を恨む声が沸き起こる中、同選手の今後に注目が集まる。
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