ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)は日本代表GKシュミット・ダニエルやFW岡崎慎司らに退団の可能性がある中、今月16日にヴィッセル神戸元指揮官であるトルステン・フィンク氏の招へいを公式発表。そのフィンク新監督が日本人選手獲得の方針を打ち出した。
STVVはMF香川真司をはじめ日本人選手獲得戦略を推し進める中、今季は11勝9分14敗の12位とプレーオフ進出を逃してシーズンを終了。ベルギーのテレビ局『sporza』は今月10日、岡崎慎司やFW原大智など10選手以上が契約満了やレンタル移籍期間満了による退団が確実と報道。くわえて主力選手の日本代表GKシュミット・ダニエルとDF橋岡大樹に関して「移籍を望んでいる」と伝えていることから、戦力の大幅な入れ替えが予想されている。
そんな中、フィンク新監督は『sporza』のインタビューで「日本人選手を何人か連れてくることができればと思っている。ただ、6人以上のベルギー人を集めたいとも考えている」と補強戦略に言及。
「私はカウンター攻撃で危険な存在になるような選手がほしい。ベルント・ホラーバッハとは異なるタイプの監督なんだ」と自身の希望を語るとともに、ベルント・ホラーバッハ前監督による守備重視の戦術から転換する方針を明言。「現実的に考えて、6位から12位の間でフィニッシュできればいい」と来季の目標も語っている。
一方、立石敬之CEO(最高経営責任者)はベルギー紙『Het Belang van Limburg』のインタビューで、来季開幕までに6選手獲得の方針を打ち出したほか、ドイツ2部FCマクデブルク所属FW伊藤達哉など他クラブへレンタル移籍している選手の呼び戻しを検討していることを明かしている。
なおフィンク氏は2019年6月から翌年9月まで神戸を指揮。神戸監督退任後は1年以上の無所属期間をへて、ラトビア1部リガFCやUAE1部のアル・ナスルSCを率いていたが、昨年11月のアル・ナスルSC監督解任以降は再びフリーの身となっていた。
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