プレミアリーグ

ブライトンがアーセナルを撃破の理由&同対戦に見られる共通点とは

写真:Getty Images

プレミアリーグ2022/23シーズンも残りわずか。日本時間5月14日に、第36節アーセナル対ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンの一戦が行われた。現時点2位のアーセナルは優勝に向けて、現時点6位のブライトンは来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向けて、両チーム絶対に負けられない試合だったが、MF三笘薫が躍動するブライトンが3-0でアーセナルを撃破している。

今年1月1日にも対戦しているアーセナルとブライトン(第18節)だが、その時は三笘がゴールを挙げるも4-2でアーセナルが勝利していた。この第18節と第36節の2試合に共通する、興味深いスタッツがあったのでそれを紹介すると共に、第36節でブライトンが優れていた点に注目してみよう。


アーセナル FWガブリエウ・マルティネッリ 写真:Getty Images

アーセナルはブライトン戦でワーストタッチ数

アーセナル対ブライトンの試合における興味深いスタッツとは、1試合のボールタッチ数だ。ボールを握る展開が多いアーセナルは、自ずと1試合平均のタッチ数も多いのだが、ブライトンとの2試合はそうではなかった。アーセナルのタッチ数が少ない試合ワースト3は下記の通り。

アーセナル、1試合におけるボールタッチ数ワースト3

  1. プレミアリーグ第18節:2023年1月01日:対ブライトン(アウェイ)4-2勝:441回 
  2. プレミアリーグ第36節:2023年5月14日:対ブライトン(ホーム)0-3敗:517回 
  3. プレミアリーグ第35節:2023年5月08日:対ニューカッスル・ユナイテッド(アウェイ)2-0勝:552回 

この通り、アーセナルは2回のブライトン戦でタッチ数ワースト1位と2位を記録。もちろん今シーズンのアーセナルの強さはボール保持だけではなく、第36節のブライトン戦以外はタッチ数が少なくとも勝利している。それではなぜ第36節ではブライトンに負けてしまったのか。


アーセナル MFマルティン・ウーデゴール 写真:Getty Images

アーセナルにとって珍しいホーム敗戦試合

2022/23シーズンのアーセナルは、プレミアリーグ第35節終了時点で5敗、ホームに限ると1敗しかしていない。MFマルティン・ウーデゴールのスーパープレーや、個人で打開することができるFWブカヨ・サカ、FWガブリエウ・マルティネッリなどのウインガーが攻撃を牽引。他の上位チームに比べ失点は多いものの、GKアーロン・ラムズデールを中心に勝利を手繰り寄せてきた。

タッチ数が少ない3試合とも相手が支配率で上回っていた。他のスタッツもあまり大きな差はなかったが、圧倒的に第36節のブライトン戦だけが低かったものはゴール期待値だ。英『xG Form』によると「今シーズンアーセナルのホームゲームで、唯一ゴール期待値が1.0を下回った試合」だったという。

それではなぜゴール期待値がこれまで低かったのか。原因を探っていく。

Previous
ページ 1 / 2

名前おれお
趣味:サッカー観戦
好きなチーム:リバプール

プレミアリーグを中心に週に2、3試合サッカー観戦しています。応援しているのはリバプールで、好きな選手はロベルト・フィルミーノです。

筆者記事一覧