Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸のイニエスタ主導バルサ戦優先に批判!天皇杯日程変更で罰則回避と指摘も

アンドレス・イニエスタ 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸はMFアンドレス・イニエスタの退団が確実と報じられる中、6月6日にラ・リーガ(スペイン1部)バルセロナと対戦すると公式発表。6月7日に組まれていた天皇杯2回戦が14日19時キックオフに変更となっているが、ネット上ではこの日程変更に対する疑問が噴出。来季の天皇杯出場禁止処分を免れたという見方も広まっている。

 スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』は、イニエスタが以前から親善試合開催にむけてバルセロナ側と連絡を取り合っていると報道。同選手の去就については、複数の海外メディアが「今季途中で神戸を退団し、中東やMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)へ移籍する」とリポート。バルセロナ戦が神戸でのラストマッチとみられる中、国立競技場での対戦が正式決定している。

 一方、神戸は6月7日にAC長野パルセイロとAS. Laranja Kyoto(AS.ラランジャ京都)の勝者と対戦する予定だった。しかし日本サッカー協会(JFA)は、「ヴィッセル神戸からの申し出を受け天皇杯実施委員会での協議を経て6月14日(水)19:00に変更することを承認決定いたしました」とリリース。バルセロナ戦との関連性については一切触れていない。

 ツイッター上では、天皇杯の日程変更が認められたことに対して「公式戦よりも親善試合優先か」、「フェアではない」、「いちクラブの都合優先はおかしい」など反対意見が噴出。「天皇杯の価値を下げるようなことをJFAがしてはいけない」、「天皇杯の対戦相手をリスペクトしてほしい」、「神戸の不戦敗にすべき」という声も上がっているほか、同じような異論を唱える神戸サポーターもいる。

 そんな中、Jリーグファンの間では天皇杯の開催規定で定められた罰則内容が話題に。開催規定の第19条では「本大会に参加を申込んだ後の棄権は、一切認めない。止むを得ぬ事情で参加不可能になった場
合は、直ちに本協会及び相手チームに通知し、本協会に対し改めて文書にて理由書を提出する。本協
会は、理由書に基づき審議の上処置するが、次年度の本大会に出場することはできない」と明記されている。

 それだけにツイッター上では「日程変更で罰則回避した感じかな」、「どうしても親善試合やりたいなら不戦敗になって、来年の天皇杯捨てたらいいのに…」、「天皇杯を棄権しない理由が分かった」というコメントも見られる。