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元浦和MF原口元気がシュツットガルト退団?監督交代でレギュラーはく奪

原口元気 写真:Getty Images

 かつて浦和レッズに所属していた元日本代表MF原口元気は、今年1月にブンデスリーガ(ドイツ1部)ウニオン・ベルリンからVfBシュツットガルトへ完全移籍。MF遠藤航やDF伊藤洋輝らとともに主力選手として活躍していたが、監督交代をきっかけに出場機会が減少。今季終了後に移籍の可能性も浮上している。

 原口は今季ウニオンで出番を減らすと、今年1月末にシュツットガルトへ完全移籍。先月4日にブルーノ・ラッバディア監督が解任されるまで、ブンデスリーガ全試合で先発出場するなど、遠藤とともにシュツットガルトの中盤を支えていた。

 しかしセバスティアン・ヘーネス氏が監督に就任すると、立場が一変。先月9日のVfLボーフム戦で途中出場した後は3試合つづけて出場機会なし。今月6日のヘルタ・ベルリン戦では先発出場も56分で途中交代。チームもブンデスリーガ残留争いのライバルに1-2と敗れている。

 そんな中、ドイツ誌『ビルト』は今年1月の移籍期間でシュツットガルトが獲得した2選手の現状を特集。原口について「ラッバディアのもとでは中盤のエンジンとして全試合に出場していたが、ヘーネスのもとでは76分しかプレーしていない。アタカン・カラソルが累積警告により出場停止となったことにより、ヘルタ戦では先発出場。しかし全く淡白なまま、デュエルの勝率が20%に留まると、ヘーネスは56分に原口を交代させた」と、新監督のもとで厳しい立場に置かれていることを説明した。

 シュツットガルトはリーグ戦残り3試合で2部入れ替え戦圏内の16位。ブンデスリーガ残留圏内の15位シャルケと勝ち点2差である一方、自動降格圏内の17位ボーフムとは勝ち点28で並んでいる。

 またドイツ紙『Heidenheimer Zeitung』は先月、シュツットガルトの財政状況について「ブンデスリーガ残留争いの行方に関係なく、この夏も移籍金収入により黒字を達成しなければならない」と綴るなど、複数選手の放出が必至だと主張。以前から財政難だと報じられているだけに、今季終了後の監督人事次第では、移籍金60万ユーロ(約8400万円)で獲得したとみられる原口も放出候補に含まれる可能性がある。