Jリーグ ヴィッセル神戸

元神戸フェルマーレンがSTVV監督に?岡崎慎司ら放出も日本人重視継続か

トーマス・フェルマーレン 写真:Getty Images

 かつてヴィッセル神戸でプレーしていたトーマス・フェルマーレン氏に、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)監督就任の可能性が浮上。日本代表GKシュミット・ダニエルやFW岡崎慎司の今夏STVV退団が噂されているが、DF橋岡大樹やFW林大地ら日本人選手を指導するかもしれない。

 フェルマーレン氏は2019年7月から2年半にわたり神戸でプレーした後、昨年1月にインスタグラムを通じて現役引退を表明。引退後はベルギー代表のアシスタントコーチとしてロベルト・マルティネス前監督を支えていたが、マルティネスはFIFAワールドカップ・カタール大会後に監督を退任。今年2月にドメニコ・テデスコ氏が代表指揮官に就任すると、フェルマーレン氏も代表チームから離れていた。

 一方、STVVは2017年以降、インターネット関連の事業を手掛ける合同会社『DMM.com』の村中悠介COO(最高執行責任者)や立石敬之CEO(最高経営責任者)らにより経営。元日本代表MF香川真司をはじめ日本人選手獲得戦略を推し進める中、今季は11勝9分14敗の12位とプレーオフ進出を逃してシーズンを終了。ベルント・ホラーバッハ監督が今季終了後に退任している。

 ベルギーメディア『Voetbal』は今月4日、ホラーバッハ監督の後任候補に今季途中までベルギー1部の強豪クラブ・ブルッヘを率いていたカール・フーフケンス氏ら3名を挙げた上で「フェルマーレン氏の選択肢に入っている」とリポート。

 「彼はテデスコ監督のもと、引き続きベルギー代表コーチとして活動することを望んでいたが、テデスコ監督はコーチングスタッフの刷新を求めた。フェルマーレンは(クラブを指揮するのに必要な)指導ライセンスを手に入れており、今はクラブレベルでチャンスを掴みたいと考えている」と、同氏の意向もあわせて伝えている。

 なおSTVV所属の日本人選手では、岡崎が契約満了により退団するとみられているほか、今年1月にスペイン2部デポルティーボ・アラベスからのレンタル移籍により加入したFW原大智についても今夏退団が予想されている。

 またシュミットについては、ベルギー紙『Het Belang van Limburg』が「彼はSTVVとの契約を残しているが、ステップアップ移籍を望んでいる。どのクラブからオファーが来るのか様子を見ている段階だ」と伝えている。