横浜F・マリノスからレンタル移籍の元日本代表MF天野純を擁する全北現代は、韓国1部リーグで12クラブ中10位に低迷。成績不振によりキム・サンシク監督が解任される可能性が高いと現地で報じられている。
天野は昨年、横浜FMから蔚山現代へレンタル移籍。主力選手としてリーグ優勝に貢献していたものの、昨季終了後にレンタル移籍期間満了により蔚山を退団。蔚山のライバルクラブである全北へ加入したことにより、韓国国内で注目を集めていた。
その天野は今季ここまでリーグ戦10試合中7試合の先発出場で1ゴール2アシストをマーク。負傷により2試合でメンバー外となったが、新天地でも主力選手として活躍している。ただ全北は開幕戦で蔚山に1-2と敗れると、4月以降も2勝4敗と黒星が先行。全北サポーターが応援をボイコットして監督交代を求めるなど、クラブを取り巻く事態は悪化の一途をたどっている。
そんな中、韓国メディア『スポーツコリア』は全北が今季ここまで低迷している要因を分析。「サポーターは韓国国内で高額年俸を受け取っている選手を集めたチームで、バラバラにプレーして個人能力だけに頼る戦術を批判している」と綴っている。
その全北は今月5日にFCソウル戦と対戦する。同メディアはこの一戦を前に「ソウル戦に敗れてもキム・サンシク監督を続投させるならば、優勝争いを諦めたのと同然だ。キム・サンシク監督は、崖っぷちに立たされている」と、試合結果次第では解任の可能性があると伝えている。
蔚山よりも高額年俸を提示されたことを理由に、全北へ移籍したと言われている天野。クラブが国内リーグ戦、国内カップ戦、AFCチャンピオンズリーグの3冠を目標に掲げる中で開幕スタートダッシュに失敗しただけに、現時点でライバルクラブへの移籍は失敗と言わざるを得ない。
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