Jリーグ モンテディオ山形

山形ゴール取消の“誤審なし”見解に「ファンの気持ち逆撫で」元フジ系アナ憤慨

モンテディオ山形のサポーター 写真:Getty Images

 モンテディオ山形は今月16日の明治安田生命J2リーグ第10節ツエーゲン金沢で0-1と敗れた後、22日の第11節東京ヴェルディ戦で2-1と勝利。金沢戦でのDF西村慧祐のゴール取り消しを巡る判定について、Jリーグは26日に「誤審ではない」と説明しているが、この公式見解や説明のタイミング対して山形県フジテレビ系列『さくらんぼテレビ』元アナウンサーの白橋昌磨氏が怒りをあらわにしてる。

 金沢戦では0-0で迎えた56分、左サイドからのコーナーキックに西村が打点の高いヘディングシュートで合わせて先制。しかし主審はゴール直前にファウルがあったとして山形の先制ゴールを認めず、金沢のフリーキックで試合再開した。

 しかしネット上では、ゴールライン付近にいた山形所属MF田中渉を金沢所属GK白井裕人が倒していると話題に。DAZN制作番組『Jリーグジャッジリプレイ』では、元Jリーグ審判員の家本政明氏が「反則を犯したのは金沢のGKで山形の選手は何もしていない。そして得点が入るという大きな状況。PKが与えられてもおかしくない」と述べるなど、誤審だと主張。ただJリーグは家本氏と正反対の結論を出している。

 それだけに白橋氏は26日夜、自身のツイッターアカウントで「Jリーグのジャッジの質を向上させるための番組で出た結論と正反対であることに対して、この結果に対してジャッジリプレイで取り上げてだし、このジャッジに対して全てを受け入れて、山形の選手はSNSなどで何も発言せず、次の試合、全員で勝利をもぎ取ったのに何故今これ言う?」と、不満を爆発。

 「人間がやることなんだから主審を責めるのも相手GKを責めることも違う。だけど色々な見方がある中で全てを飲み込んで山形のチームは、選手は全て受け入れると決めて、次の試合勝った。なのに今、それでもモンテが間違えている、と言われるのJリーグサポ全てにとって、違くないのだろうか」と、山形所属選手を思いやるとともに、東京V戦勝利直後の公式見解発表に水を差されたと主張している。

 そして白橋氏は「西村のプレースタイルは体張って失点を防ぐDF。だけど魂込めてゴールに叩き込んで、エンブレム掴んでくれて、なのにそれを無しにされて。俺たちの誇れる最高の選手だ。これから先の現役時代でも、もしかしたらあれだけの改心のヘッドって、なかなかないかもしれないんだ。だけど、なしにされた」

 「社長がぐうの音も出ない勝利をしようって言ってくれてそうだよなって思って文句言ってもしょうがないと思って次の試合やっと勝てて」

 「なのに今、それを言うことは選手ファーストなのだろうか? 贔屓のチームの週末の勝利に一喜一憂するファン、サポーターを向いているのだろうか?」

 「なくなった勝ち点返してくれとかじゃない。我慢しようって、こっちは社長の言葉を信じて思ってる。なのに別に間違えてませんけど? はあまりにもファンの気持ちを逆撫でしている。あの試合の夜より今の方がよほど悔しい。こっちはやっと勝って、よし上向こうなのに」と、自身の思いをありのままに綴った。