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日本代表GKシュミットにSTVV退団の兆候「オファー届かない」と不満も…

シュミット・ダニエル 写真:Getty Images

 日本代表GKシュミット・ダニエルは、直近数シーズンにわたりベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)の正守護神として活躍。本人が以前からプレミアリーグ(イングランド1部)などへのステップアップ移籍を望む中、ここにきてSTVV退団の可能性が現地で報じられている。

 シュミットは今季のベルギー1部リーグで31試合に出場し、8度クリーンシートを達成。STVVは今月23日のアントワープ戦で0-1と敗れ、11勝9分14敗の12位で今季の全日程を終えているが、失点数は「40」とリーグ5番目の少なさだ。また同選手は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)に参戦したほか、先月に行われたキリンチャレンジカップ2試合で先発出場。森保ジャパンの正守護神定着が期待されている。

 そんなシュミットはカタールW杯開幕直前、『ユーロスポーツ』のインタビューで「ひとつの目標は、プレミアリーグでプレーすることです。ブンデスリーガやリーグアンへのステップアップが可能であれば、それもいいですね。セリエAやラ・リーガも魅力的ですけど、外国人枠があるので厳しいかもしれませんね」

 「(ブンデスリーガやプレミアリーグなどから)オファーは一度も届いていませんし、オファーが届かない理由がなんとなく分かります。もっと頑張らないといけないと思っています」と、移籍願望を告白。

 今年2月にはベルギー紙『Het Belang van Limburg』のインタビューで「どのクラブも僕に興味を示さないですし、移籍のチャンスはない。なぜかヨーロッパでは日本人ゴールキーパーの人気がありません。なぜかは聞かないでください」と、自身の現状に対する複雑な心境を明かしていた。

 しかしベルギーメディア『VOETBAL』は24日に「シュミットの契約状況は不透明であり、退団の可能性がある」とリポート。同選手がアントワープ戦でサポーターから盛大な拍手を浴びていたことを伝えた上で、「ロッカールームに向かう通路では、この数カ月間のお礼のためだけでなく、STVVでの別れが近づいていることを示すような振る舞いを見せていた」と綴っている。

 なおSTVV所属の日本人選手では、元日本代表FW岡崎慎司が契約満了による退団が濃厚であるほか、今年1月にスペイン2部デポルティーボ・アラベスからのレンタル移籍により加入したFW原大智についても、今夏退団が予想されている。