かつてヴィッセル神戸で日本代表FW古橋亨梧らを指導していたトルステン・フィンク氏に、来季からスコットランド1部ハーツを率いる可能性が浮上。元神戸所属選手であるFW小田裕太郎との再会が期待される。
ハーツは昨年11月から今年1月末までリーグ戦8試合連続で無敗と好調を維持していた。しかし2月以降はリーグ戦で2勝6敗と黒星が先行。先月8日に行われたセルティック戦から5連敗を喫しているほか、今月9日にはロビー・ニールソン監督を解任。リーグ4位につける中、今季終了後までスティーブン・ネイスミス氏が暫定的に指揮をとることが決まっている。
しかし英紙『エジンバラ・イブニングニュース』の報道によると、フィンク氏がハーツ監督就任にむけてクラブに連絡をとったとのこと。クラブ幹部もニールソン監督解任直後に履歴書が提出されたことを認めているという。
また同紙は「フィンク氏はアンドレス・イニエスタや古橋亨梧など、名だたる選手たちを指導。神戸在籍時に天皇杯を制した経験がある」と、ドイツ人監督の実績を紹介。古橋がセルティックでプレーしているだけに、かつての教え子と直接対決する可能性もある。
フィンク氏は2019年6月から翌年9月まで神戸を指揮。神戸監督退任後は1年以上の無所属期間をへて、ラトビア1部リガFCやUAE1部のアル・ナスルSCを率いていたが、昨年11月のアル・ナスルSC監督解任以降は再びフリーの身となっている。
一方で小田は2020年7月の大分トリニータ戦で、フィンク監督のもとJ1リーグデビュー。今年1月には神戸からハーツへ完全移籍しているが、スコットランド1部リーグ戦では途中出場5試合、スタメン出場1試合のとどまっており、直近2試合で出場機会がない。
セルティックの日本人選手獲得戦略が成功しているだけに、スコットランドリーグ全体でJリーグに対する注目度が高まる中、フィンク氏の動向次第では日本人選手のスコットランド移籍が加速する可能性も考えられる。
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