Jリーグ 川崎フロンターレ

川崎公式SNSの投稿炎上「コンプラ案件」地域活動の脚立作業巡り物議

川崎フロンターレのゴール裏 写真:Getty Images

 川崎フロンターレは直近数年間にわたるタイトル獲得のみならず、以前から地域貢献活動を行っているクラブとして知られている。しかし、今月16日の地域活動に関するクラブ公式ツイッターアカウントの投稿が物議を醸している。

 問題視されているのは、16日午後2時半ごろに投稿された画像だ。この日は地域活動の一環として「向ヶ丘遊園駅前・登戸駅前・宿河原駅前」周辺のポスター配布やタペストリー交換を実施。クラブ公式では「駅前商店街や地域の皆様からは温かいお言葉をいただき、無事に作業を終えることができました!!ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました」と地域住民に対する感謝の思いが綴られている。

 そして宿河原駅前周辺の街灯におけるタペストリー交換の様子もリポート。地域住民と思われる男性が脚立にのぼる様子をアップした上で「宿河原駅前周辺ではクラブスタッフがタペストリーの交換作業を行っていると、後ろから威勢の良い声で『高いところの作業は得意だ!!手伝うよ!!』と高所作業を得意とする方が飛び入りで参加。地域の皆様の温かさを改めて実感しました。ご協力ありがとうございました」としている。

 しかし厚生労働省は、高さ2メートル以上の脚立を使った作業でヘルメットと安全帯の着用を推奨。タペストリー交換を行った男性は、ヘルメットや安全帯を着用しておらず、「労働安全衛生法」で定められた「高所作業(高さ2メートル以上の高さで行う作業)」の規則に抵触する可能性がある。

 そのためクラブ公式には、「事故起きたらどうするの?」、「コンプラ案件だ」、「脚立の使い方危ないよ」、「これ投稿してはダメ」、「せっかくのタペストリー交換でまた炎上するなんて…」といったコメントが殺到。「コンプライアンスどうなっているんだ?」、「この男性は高所作業の資格を持っていたのか?」、「危険を伴う作業なのに、なぜ飛び入り参加を認めた?」と疑問も声も上がっている。

 川崎は今月8日、5日に行われたYBCルヴァンカップの浦和レッズ戦後に「地域密着を軽視」と抗議する横断幕が掲げられたことをうけて声明を発表。一部スポンサーから「J1制覇してから、クラブスタッフの訪問がなくなった」、「殿様商売だ」という批判が沸き起こる中、吉田明宏代表取締役社長がサポーターやスポンサー等に謝罪していた。