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リバプールに中村敬斗獲得推奨「南野拓実よりも…」高額転売可能と英紙見解

中村敬斗 写真:Getty Images

 かつて明治安田生命J1リーグ・ガンバ大阪でプレーしていたFW中村敬斗は、オーストリア1部LASKリンツからプレミアリーグ(イングランド1部)リバプールやブライトンへ移籍の可能性が報じられている。そんな中、リバプールに対して今夏退団が濃厚なFWロベルト・フィルミーノの後釜として中村敬斗の獲得を求める声が噴出。現地メディアは中村敬斗をASモナコ所属FW南野拓実の“上位互換”として紹介している。

 LASKリンツと2025年6月までの契約を残す中村敬斗の去就については、英紙『テレグラフ』が今年1月30日に「リバプールとブライトンは、今季ここまで彼のプレーを見るために定期的にスカウト陣を送り込んでいる」と報道。FW伊東純也所属のスタッド・ランスやブンデスリーガ(ドイツ1部)アウクスブルクからの関心も伝えられている。

 するとリバプールの専門サイト『Liverpool.com』は、「リバプールはすでにロベルト・フィルミーノの後釜候補をスカウトしている。南野拓実のアップグレードになりうる存在だ」と見出しをうち、中村敬斗を特集。

 『テレグラフ』の報道内容に触れた上で、「中村敬斗は左ウイングでプレーしているが、右ウイングや中央でプレーしたこともある。南野拓実のようなタイプとしては、かなり多才な選手だ」

 「かつてリバプールでプレーしていた南野拓実はよりテクニック面で優れていた。一方で中村敬斗は爆発力があり、1対1の場面で優れている。くわえて前線からの守備を好む選手でもあり、アタッカーとしては守備力が高い」

 「中村敬斗のプレースタイルは、間違いなくユルゲン・クロップ監督の戦術にフィットする。彼は南野拓実よりも長く活躍する可能性がある」と、中村敬斗を南野拓実より優れたアタッカーとして分析している。

 また『Liverpool.com』は、LASKリンツの歴代最高売却額が350万ユーロ(約5億円)であることに着目。オーストリア1部レッドブル・ザルツブルクから南野拓実を獲得した時よりも、移籍金を安く抑えられるという見通しを示している。

 くわえて「中村敬斗はフィルミーノのようなクオリティを発揮できないだろう。だが、リバプールにとって有益な選手として、かなりの逸材となる可能性がある。仮にうまくいかなかったとしても、南野拓実の時と同じように他クラブへの売却により利益を上げることが可能だ」と、中村敬斗が失敗に終わった場合のシナリオに言及。

 「リバプールは今年夏に、中村敬斗をアンフィールドに連れて来るべく、正式オファーを提示するのが賢明だ」と、リバプールに中村敬斗の獲得を推奨して締め括っている。

 なおイタリアメディア『カルチョメルカート』は先月、中村敬斗の市場価値が500万ユーロ(約7億2000万円)だと報道。LASKリンツ幹部は、同選手との契約内容に契約解除条項が設定されていないことを明かしており、LASKリンツの歴代最高売却額を更新する可能性が高いとみられている。