タイサッカー協会(FAT)は、日本サッカー協会(JFA)から派遣されたタイ女子代表の岡本三代監督(44歳)が契約満了で退任すると明らかにした。タイ女子代表は2月18日に行われた2023FIFA女子ワールドカップ・大陸間プレーオフ準決勝でカメルーン0-2で敗れており、W杯出場を逃していた。
東南アジア女子サッカーにおいて、タイはベトナムと並ぶ強豪だが、近年はベトナムとの差が開いている。ベトナムが東南アジア版五輪の東南アジア競技大会(SEA Games)で3大会連続の金メダルを獲得しているのに対し、タイはいずれの大会でもベトナムの後塵を拝して銀メダルに終わっている。
W杯予選を兼ねた2022年の女子アジアカップでは、ベトナムとフィリピンがW杯出場権を獲得したのに対し、タイは予選敗退で、大陸間プレーオフに回ることになった。このプレーオフでもカメルーンに完敗したことで、FATが現体制に見切りをつけたと見られる。
FATのソムヨット・プンパンムアン会長は、JFAと岡本監督に対し、タイ女子サッカーへの貢献を評価し、今後も互いにサポートしていくことを希望した。
なお、打倒ベトナムに燃えているタイは、2か月後にSEA Gamesを控えており、この大会で東南アジア女王への返り咲きを狙う。
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