Jリーグ

【J1リーグ2023】期待に応えられていない注目の選手3選

鹿島アントラーズ DF植田直通 写真:Getty Images

DF植田直通(鹿島アントラーズ)

4年半ぶりに鹿島アントラーズに戻ってきた元日本代表DF植田直通にとっても、今節は厳しい結果となった。ニーム(フランス)より2022年に復帰を果たし、早速名門のディフェンスリーダーとして最終ラインに君臨している。

第2節の川崎フロンターレ戦(1-2)では、植田は鹿島ディフェンスを統率しきることができず、相手10人の中、残り9分の間に逆転を許したことには厳しい言葉をかけざるをえない。

失点シーンを振り返ると、どちらも植田が直接関係しているわけではない。むしろ2失点目につながる川崎のシュートシーンでは、ゴールに対してスライディングブロックをしてカバーしていた。しかし、そこに至るまでのゲーム運びが結果として、2失点と数的不利な相手に逆転を許したことにつながったと考える。

特徴的なのは83分のシーン。前線のFW松村優太が、川崎GKチョン・ソンリョンに対してプレスをかける。他の鹿島攻撃陣も松村に反応してプレスをかける。しかし、鹿島DF4名はディフェンスラインを低くし、前線との間延び(攻撃陣と守備陣が広がり、中盤にスペースができていること)が発生。セカンドボールを川崎に拾われていた。

攻撃陣と守備陣によるディフェンス方法を統一できていないこと。前線がプレスをかけるのであれば、リーダーである植田がDFラインを上げる動きを取るべきであった。ましてやFW鈴木優磨が交代で退いた以降、キャプテンマークを巻いている。ゲームにおける統率を取らなくてはいけない。次節、横浜FC戦(3月4日)では、名門ディフェンスラインを束ね、無失点でゲームを締める植田の姿を見たい。

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名前:KIRA

趣味:サッカー、筋トレ、ワイン
好きなチーム:鹿島アントラーズ
大学までサッカーを現役でプレー、今は会社員として週末に社会人リーグでプレー。戦術解説をメインに皆さんにサッカーを「もっと好き」「もっと楽しんでもらえる」をモットーに頑張ります!

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