アジア

元横浜FMティーラトンFK弾で無敗維持も…ブリーラム石井正忠監督「集中力が…」【現地取材】

石井正忠監督 写真:SVC

 ブリーラム・ユナイテッドは今月12日、タイ1部リーグ第19節・ムアントン・ユナイテッド戦で4-4と引き分け。前半の大量失点から元横浜F・マリノス所属DFティーラトン・ブンマタン(32)のFK弾もあり追いついたものの、石井正忠監督は試合後の記者会見にて選手の集中力の欠如など問題点を指摘している。

 現在首位を独走するブリーラム・ユナイテッドだが、今回のアウェイゲームでは苦戦。1-3で前半を終えると、後半キックオフ直後にも失点。敗色濃厚の試合展開だったが、FWロンサナ・ドゥンブヤ(32)やティーラトンのゴールで追いついた。

 かろうじて今季リーグ戦無敗を維持したブリーラム・ユナイテッドだが、石井正忠監督は「まずはムアントン・ユナイテッドについて話したい。過去の試合と違って彼らは前半キックオフから勝負に出て試合の主導権を握っていた。逆に前半の我々は、彼らほどの集中力がなかった」と、前半に大量失点を喫した原因を分析。

 「前半に我々のプレーを修正し、すぐに対応すべきだった。選手たちには、ハーフタイムの時に『急ぐことなく1点ずつ返していこう』と伝えた。後半は良いプレーをしていた。ドローにこじつけた若手を含めた全選手に『ありがとう』と言いたい」と、選手たちを称えている。

 そして記者会見終了間際には「最後にサポーターにも感謝をしたい。彼らは諦めずに後半アディショナルタイムでも逆転を信じて応援し続けてくれた。4-4まで持っていけたのは彼らが背中を押してくれたおかげだ」とコメントを残した。

 今月4日からのアウェイ3連戦を2勝1分で終えたブリーラム・ユナイテッドは、今月18日にホームにポリス・テロを迎え撃つ。ティーラトンの活躍にくわえて、元鹿島アントラーズ、大宮アルディージャ指揮官である石井正忠氏のチームマネジメントにも注目が集まる。