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元C大阪MF坂元達裕の去就は?ベルギー最下位クラブに給与未払い・破産報道

坂元達裕 写真:Getty Images

 かつてモンテディオ山形やセレッソ大阪に在籍していた日本代表MF坂元達裕(26)は、現在ベルギー1部リーグで活躍。ただ同選手を擁するKVオーステンデは給与未払いや、負債を抱えていることによる倒産の可能性が現地で報じられている。

 ベルギーメディア『VTM』が今月10日伝えたところによると、KVオーステンデはアメリカ人オーナーによる買収以降、複数選手の放出で1500万ユーロ(約21億1000万円)を手に入れたものの、現在500万ユーロ(約7億円)の借金を抱えているとのこと。

 元所属選手やスタッフに対する給与未払い状態が続いているほか、昨年10月に解任されたイヴ・ファンデルヘーゲ元監督も未払金の問題をうけて提訴したという。

 さらに『VTM』はKVオーステンデ破産の可能性にも言及。ただクラブは10日に「財務上の問題はない。選手やスタッフに対する給料も支払っている」と声明を発表。一連の報道内容を否定するとともに、アメリカ人オーナーのもと2023/24シーズンのベルギー1部リーグライセンスの更新にむけて動いていることも明らかにしている。

 坂元達裕は昨年1月にセレッソ大阪からKVオーステンデへレンタル移籍。海外挑戦1年目から主力選手として結果を残すと、買い取りオプション行使による完全移籍が決定。新たに2025年6月までの3年契約を結んでいる。

 また今季もここまでリーグ戦24試合中19試合に先発出場し、4アシストをマーク。両ウイングバックでレギュラーに定着しているが、チームは昨年11月12日のKVCウェステルロー戦以降1分7敗と苦戦。5勝3分16敗で1部残留圏内の15位KVコルトレイクから4ポイント差の最下位に沈んでいる。

 2部降格の危機に瀕しているほか、財政面での問題も指摘されているKVオーステンデ。その中でも坂元達裕はコンスタントに出場機会を得ているだけに、クラブを取り巻く状況が思わしくないだけに、今季終了後に所属クラブを変える可能性も考えられる。