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浦和がギアクマキス獲得失敗?ギリシャ代表監督「当初と違いMLS移籍へ…」

ギオルゴス・ギアクマキス 写真:Getty Images

 セルティックは今年1月の移籍ウィンドウでも、日本代表MF岩田智輝(25)やDF小林友希(22)と日本人選手を相次いで獲得。日本人獲得戦略を推し進める一方、ギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(28)の退団が濃厚とみられている。そのギアクマキスには浦和レッズ移籍の可能性が取りざたされているが、どうやらMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)移籍に傾いているようだ。英紙『デイリーレコード』など複数メディアが報じている。

 ギアクマキスの去就については、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が今月16日に「浦和レッズはギアクマキスの移籍でクラブ間合意に達した。 総額で400万ユーロ(約5億6000万円)。個人的な条件についてはまだ交渉中だ」

 「その間、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)のアトランタ・ユナイテッドがまだ彼との契約を試みている」とリポート。セリエA(イタリア1部)サンプドリアやフランス2部ボルドーなど複数クラブによる争奪戦が繰り広げられる中、浦和レッズやMLSクラブを移籍先の有力候補にあげていた。

 しかし19日になってラ・リーガ(スペイン1部)カディスによる獲得レース参戦が伝えられるなど、同選手の去就は依然として不透明とみられている。

 そんな中、ギリシャ代表率いるグスタボ・ポジェ監督は「ギアクマキスは強力なキャラクターの持ち主であり、つねに100パーセントの力を発揮してくれる。だから彼はセルティックで人気があるんだ」

 「ゴール前でのプレーがうまくなっており、実際にゴールも決めている。ただ今シーズンはレギュラーとしてプレーできていないし、彼自身もプレーしたいと感じているんだ」と、ギアクマキス移籍の可能性に言及。

 同選手の移籍先について「最初は日本のクラブと契約すると聞いていたが、今はMLSのクラブだと聞いている」と語ると、「私はどんな選手にも、意見を求められたら『良い決断をすることが必要だ』といつも言っている。良い決断をすればするほど、キャリアは良くなる」と持論を展開した。

 なおギアクマキスは今月17日のトレーニングを欠席すると、18日のスコットランド1部リーグ第22節・セント・ミレン戦でメンバー外。20日になって全体トレーニングへ再び合流したものの、21日に行われたスコティッシュカップ4回戦・グリノック・モートン戦でもメンバー外となっていた。

 またセルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は、グリノック・モートン戦後に「ギアクマキスのまわりでは大きなのことが起こっていると言っていい」

 「私個人的な考えだが、(試合でプレーするためには)フィジカルだけでなくメンタルも重要だ。彼とはかなり話をしているが、彼に何が起こっているのかがはっきりするまでは、プレーさせない方がいいと思ったんだ」と、ギアクマキスにセルティック退団の可能性があることを暗に認めている。