Jリーグ ガンバ大阪

G大阪移籍合意報道も…ネタ・ラヴィの年俸巡り交渉難航。契約延長で残留も

ネタ・ラヴィ 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・ガンバ大阪は、イスラエル代表MFネタ・ラヴィ(26)を完全移籍により獲得することでイスラエル1部マッカビ・ハイファと合意に達したと伝えられている。しかしここにきて選手サイドとの交渉が難航。マッカビ・ハイファが巨額年俸を伴う契約延長オファーを提示するなど、破談の可能性が浮上している。

 イスラエルのスポーツチャンネル『Sport5』は今月16日に「マッカビ・ハイファからガンバ大阪への移籍交渉は近日中に完了する」と報道。ガンバ大阪からマッカビ・ハイファへの移籍金50万ユーロ(約7000万円)支払いにくわえて、「ガンバ大阪がラヴィを他クラブへ売却した場合に売却益の一部をマッカビ・ハイファに支払う」という条件でクラブ間合意に達している。

 また同選手のガンバ大阪で受け取る年俸が100万ユーロ(約1億4000万円)である模様。同選手のマッカビ・ハイファ離脱時期が、今月24日のマッカビ・テルアビブ戦終了後になるとみられていた。

 しかし『Sport5』は19日になって、イスラエル国内の税制によりガンバ大阪と選手サイドの交渉が複雑化していると報道。これによると、ラヴィは年俸額の30%を納める必要があるとのこと。ガンバ大阪は早期出国の場合における年俸アップをはじめ、より好条件のオファーを用意しているという。

 一方でマッカビ・ハイファは、ガンバ大阪と選手サイドの交渉が長期化していることを利用して年俸55万ユーロ(約7600万円)による契約延長オファーを提示した模様。同選手に近い関係者は「マッカビ・ハイファのオファーは、これまでイスラエル人が受けたことのないような金額だ」と語っているという。

 身長177cmの守備的MFであるラヴィは、キャプテンとしてマッカビ・ハイファをけん引。昨年にUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージの舞台でユベントスやパリ・サンジェルマン、ベンフィカといった強豪クラブと対戦している。

 なおガンバ大阪の沖縄キャンプは、今月31日に終了予定となっている。交渉の長期化により、ラヴィ獲得成功の場合でも同選手のキャンプ参加が絶望的であるほか、J1リーグ開幕までのダニエル・ポヤトス新監督の戦術にフィットするか微妙と考えられる。