アンジェ・ポステコグルー監督率いるセルティックは先月30日、明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスから日本代表MF岩田智輝(25)をレンタル移籍により獲得したと公式発表。現地でもJリーグ最優秀選手賞(MVP)を獲得した同選手の活躍が期待される一方、セルティックの戦いを踏まえた上での不安材料が浮かび上がっているようだ。
岩田智輝は2020シーズン終了後に大分トリニータから横浜F・マリノスへ完全移籍。加入1年目の昨季からJ1リーグで34試合に出場。ポステコグルー前監督やケヴィン・マスカット現監督のもと中盤やセンターバック、サイドバックなど複数ポジションでプレーすると、今季は32試合に出場。チーム内最多出場時間を記録するなどJ1優勝に貢献。昨年12月30日にセルティック移籍が正式決定している。
そんな中セルティックの専門サイト『67 Hail Hail』は、岩田智輝の今後の予定に着目。「ポステコグルー監督はまたもや賢い選手獲得に成功したように見えるが、セルティックでプレーする岩田智輝の姿を見るには、もう少し待たねばならないかもしれない」と切り出すと「ここ数日間の彼のインスタグラム投稿を見る限り、彼はまだ母国にいるようだ」と言及。
昨年11月28日の親善試合・ローマ戦を最後に公式戦でプレーしていないことに触れた上で「彼はスコットランドに到着する頃には、2ヶ月以上試合から遠ざかっていることになる」
「もちろん横浜F・マリノスでもポステコグルー監督のもとでプレーしていたため、この日本代表選手はセルティックの現在のシステムに馴染むという点ではそれほど時間が必要ではないかもしれない」
「しかし、セルティックでのコンディション調整や試合勘、新しいチームメイトとの連携を深めるのに時間がかかるだろう。彼はセルティックが重要な試合をこなしている間に、自分自身を成長させる必要があるのだ」
「ポステコグルー監督は、岩田智輝を最初から公式戦で起用するつもりはないと考えておいたほうがいい。数ヶ月のブランクを経てセルティックで活躍できるようになるには、ある程度の時間が必要だろう」と、岩田智輝のデビュー時期が不透明であると指摘したのだ。
なおセルティックはスコットランド1部リーグ20試合を終えた時点で勝ち点55を獲得。2位レンジャーズに9ポイント差をつけて首位に立っている。スコットランド1部リーグはカタールW杯開催により中断期間が前倒しとなっており、昨年12月下旬から後半戦に突入している。
『67 Hail Hail』はリーグ戦のスケジュールが例年とは異なっている点も、岩田智輝が公式戦でセルティックの戦力になる時期に影響を与える要素だと指摘している。
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