アクラフ・ハキミ(モロッコ)vsスペイン戦
決勝トーナメント1回戦、モロッコVSスペイン戦(12月7日)は、120分間の激闘の末スコアレスでPK戦となった。最後にPK成功により勝利を決定づけたモロッコ代表DFアクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)は、小刻みに体を揺らすペンギンダンスを披露している。
所属クラブで元スペイン代表のセルヒオ・ラモス(パリ・サンジェルマン)と披露していたダンスであるため、ラモスを今大会に招集しなかったスペイン代表への失望も込めていると言われている。試合中のゴールパフォーマンスとは少し違うが、明らかに意図のあるパフォーマンスなだけに印象深いものとなった。
リシャルリソン(ブラジル)vs韓国戦
決勝トーナメント1回戦、ブラジルVS韓国戦(12月6日)。ブラジルは試合序盤から一気呵成に攻め立てる展開で試合を進め、早々に得点を挙げ歓喜のダンスを披露すると、結果4-1で勝利している。
FWリシャルリソン(トッテナム)による3点目となる得点後には、ブラジル代表を率いるチッチことアデノール・レオナルド・バッチ監督もそのダンスの輪に加わるシーンがあった。監督も加わってのパフォーマンスに、一部から批判の声も上がったこのシーン。しかしチーム全体が高揚するほどに、この日のブラジルの攻撃はかなりの勢いをあげていたことも確かだ。
ジャック・グリーリッシュ(イングランド)vsイラン戦
イングランドにとってカタールW杯初戦となったイラン戦(11月21日)。計6ゴールを挙げ6-2で勝利したが、中でも最後の得点者であるMFジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ)のゴール後のパフォーマンスが話題となった。
最終盤にゴールを決めたグリーリッシュは、両手を広げて波打つように動かしながらのダンスを披露。のちに本人が、ある脳性麻痺を患う少年から大会前に依頼されたパフォーマンスであることを明かした。
キリアン・ムバッペ(フランス)vsオーストラリア
「怪物」の名にふさわしい活躍で、フランスのW杯準優勝に貢献したFWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)。最終的に今カタール大会の得点王に輝くムバッペの最初のゴールは、グループリーグ初戦のオーストラリア戦(11月23日)だった。先制されながらも流石は王者の貫禄で、終わってみれば4-1の大勝の結果に。
3点目を挙げたムバッペは、両手の握りこぶしから親指と小指を出し、片方を背中、片方の親指を鼻に当てる独特のパフォーマンスを披露。まだまだ今後も注目の24歳のムバッペが今後はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、次回W杯以降も最注目の選手であることは間違いないだろう。
リオネル・メッシ(アルゼンチン)vsオランダ
今カタールW杯でもアルゼンチンを牽引し、ついに優勝までたどり着いたFWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。フランスとの決勝も激闘だったが、内容はもちろん精神的にも難しい試合となったのが準々決勝のオランダ戦(12月10日)だ。2-2でPK戦にもつれ込み、PK戦4-3で勝利している。
メッシはこの試合2点目となるPKを成功させたあと、元アルゼンチン代表MFファン・ロマン・リケルメの、両手を開き耳に当てるパフォーマンスをオランダのベンチ前で見せた。観衆を煽り、オランダに自国の強さを見せつけるようなこのパフォーマンスは、イエローカードの飛び交う試合の激しさを物語るようなワンシーンとなった。
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