高校サッカー

第101回全国高校サッカー選手権大会、注目校まとめ【前編】

前橋育英高校 写真:Getty Images

前橋育英高校

夏の覇者が冬でも力を発揮するか

今2022シーズンが始まる段階で、高校三冠(インターハイ・高円宮杯・選手権)に1番近かったチームが前橋育英高校(群馬県)である。中盤には、MF徳永涼というU18日本代表にも選出された高校年代トップクラスの選手を擁す。この徳永を支える相方は、FW小池直矢とFW高橋善だ。タイプの違うFW同士で様々な得点パターンを持つ。

攻撃陣に注目が集まるが、守備陣も素晴らしい仕上がりである。12大会ぶり2回目の優勝を果たした夏のインターハイでは、5試合で失点はわずか1。最終6位となった高円宮杯JFAU18プレミアリーグEAST(通称プレミアリーグ)での失点数については波があるが、守備陣もいつも通りの力を発揮できれば選手権優勝も見えてくるだろう。

今シーズンから初参戦となったプレミアリーグを経験することで、リーグ戦で体感する試合強度を上げることができたのも、チームにとって大きなプラスになっていることは間違いない。目指すは「高校二冠」である。


大津高校

前回選手権準優勝校、目指すは頂点

前回選手権で準優勝の大津高校(熊本県)。昨2021年はメンバーのほとんどが3年生であり、2022年は1からチーム作りをする必要があった。そのなかでも力をつけ、インターハイではベスト8進出。高円宮杯JFAU18プレミアリーグWEST(通称プレミアリーグ)は6位でフィニッシュ。この1年間で大きく成長したチームであることは間違いない。

特に今シーズンの成長ポイントは、DF坂本翼とDF田辺幸久の両サイドバックである。攻撃参加はもちろんのこと、守備面での貢献度が高い選手である。攻撃のキーマンはU17日本高校選抜にも選ばれた10番MF田原瑠衣。決してサイズが大きい選手ではないが、ラストパスが出せるレフティーだ。田原のパスから今選手権では何得点が生まれるか。注目である。

公立高校の雄として、大津高校が目指すは前回大会を越えること。それは優勝である。

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名前:KIRA

趣味:サッカー、筋トレ、ワイン
好きなチーム:鹿島アントラーズ
大学までサッカーを現役でプレー、今は会社員として週末に社会人リーグでプレー。戦術解説をメインに皆さんにサッカーを「もっと好き」「もっと楽しんでもらえる」をモットーに頑張ります!

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