トーマス・パーテイ(ガーナ)
所属クラブ:アーセナル
所属日本代表選手:DF冨安健洋
残念ながらカタールW杯はグループリーグで敗退したガーナ。強力な攻撃陣を誇る3チーム(ポルトガル、韓国、ウルグアイ)を相手にしながら、MFトーマス・パーテイは広い守備範囲で接戦に貢献した。3試合で失点は「7」と決して少ない数字ではないが、パーテイの運動量がなければ一方的な敗戦もあり得ただろう。また、機を見た縦パスで攻撃への貢献度も高く、チームの心臓として役割を果たした。
アーロン・ムーイ(オーストラリア)
所属クラブ:セルティック
所属日本代表選手:FW前田大然
カタールW杯で2006年のドイツW杯以来となるベスト16進出を果たし、日本や韓国と同様アジア勢躍進の立役者となったオーストラリア。中でもMFアーロン・ムーイの献身的なプレーには光るものがあった。攻守に渡るハードワークはもちろん、効果的なサイドチェンジとその精度は、視野の広さと技術の高さを示すことにもつながったと言えるだろう。
アレクシス・マック・アリスター(アルゼンチン)
所属クラブ:ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン
所属日本代表選手:FW三笘薫
カタールW杯で見事36年ぶりの優勝を果たしたアルゼンチン。その立役者の1人となったのが、MFアレクシス・マック・アリスターだ。FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)をはじめとする強力な攻撃陣を生かすため、中盤で前後からボールを引き出し供給役として躍動。決勝戦(12月19日)でもアシストを記録するなど、高い評価に値する活躍を見せた。
マルクス・テュラム(フランス)
所属クラブ:ボルシアMG
所属日本代表選手:DF板倉滉
「怪物」FWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)の影に隠れてしまっているが、カタールW杯でスーパーサブとしてフランスの攻撃の活性化に一役買っていたのがFWマルクス・テュラムだ。父でありフランス代表の英雄でもあるリリアン・テュラム氏と同様、高い身体能力が大きな魅力。フランスの攻撃陣はタレントも豊富で、次回W杯以降もポジション争いは激しいことが容易に予想できる。しかし、今大会で両翼を担ったムバッペもFWウスマン・デンベレ(バルセロナ)も決して高さがあるわけではない。テュラムの192cmという高さは、今後のフランスに間違いなく必要なものとなるだろう。
ブカヨ・サカ(イングランド)
所属クラブ:アーセナル
所属日本代表選手:DF冨安健洋
カタールW杯準々決勝敗退となったイングランドだが、5試合13得点と攻撃陣の破壊力を見せつけた。特に大会を通して3得点を挙げ、得点力の高さを見せたのがMFブカヨ・サカだ。他の得点者を見ても、まだまだ若く伸びしろ十分な選手の揃うイングランド。次回W杯でもその攻撃陣の火力に、他チームが手を焼くことは間違いない。
ブレール・エンボロ(スイス)
所属クラブ:ASモナコ
所属日本代表選手:FW南野拓実
カタールW杯で3大会連続のベスト16敗退となったスイス。しかし、その中でもFWブレール・エンボロは確かな存在感を示したといっていいだろう。グループリーグのカメルーン戦(11月24日)、セルビア戦(12月3日)でのゴールはもちろん、その簡単には倒れない強靭なフィジカルでボールを収め、最前線の起点として役割を果たした。
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