アイントラハト・フランクフルト所属の元日本代表MF長谷部誠(38)は、今もなお副キャプテンとしてチームをけん引。先月には「ブンデスリーガジャパンツアー2022」で来日し、古巣浦和レッズやガンバ大阪と対戦した。そんな長谷部誠の現状や今後を、ドイツ・フランクフルトの地元紙『フランクフルター・ルントシャウ』が特集している。
長谷部誠は2013/14シーズン終了後にアイントラハト・フランクフルトへ加入。数シーズンにわたりキャプテンとしてチームをけん引すると、昨季からは副キャプテンを務めている。また昨季はカタールW杯日本代表MF鎌田大地(26)とともに、UEFAヨーロッパリーグ優勝に貢献していた。
そして今季序盤はベンチ要員だったが、9月中旬以降は出場機会を確保。10月に膝の内側じん帯を損傷したが、先月16日の浦和レッズ戦で実戦復帰している。
そんな中、『フランクフルター・ルントシャウ』は長谷部誠が来年1月18日に39歳の誕生日を迎えることに触れた上で「他の誰よりもサッカーを理解し、穏やかで安心感を漂わせている。年を取っているようには見えない」と絶賛。
今年9月13日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節・オリンピック・マルセイユ戦での好パフォーマンスをきっかけに再びレギュラーを掴んだことや、CLトッテナム・ホットスパー戦を前にイングランド代表FWハリー・ケイン(29)から「信じられないほどのプロ意識を持った素晴らしい選手」と称賛されたことなど、今季ここまでのエピソードを振り返っている。
また同選手が来季も現役を続ける可能性について「長谷部誠はいつまでボールを追いかけ続けるのだろうか。いつものようにオープンな形で、来年3月に彼とクラブ幹部がお互いの目を見て、もう1年というのが意味を持つかどうかを検討する」と、早ければ来年3月に去就が決まるとの見方を示す。
さらに『フランクフルター・ルントシャウ』は、長谷部誠をはじめフランクフルト一行が先月に「ブンデスリーガジャパンツアー2022」で来日したことにも言及。その上で現役引退後の役割について「フランクフルトの日本遠征は、彼にとって心の中の出来事だった。彼は大使であるので、現役引退後は日独の仲介役を務めるべきだ」と予想。
「オリバー・グラスナー監督は、この最年長の選手を高く評価している。長谷部誠は多くの人が見習うべき優れたプロフェッショナルであり、人間としてもとにかく疑う余地のない人物である」と総括している。
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