11月20日から12月18日(現地時間)にかけて繰り広げられたFIFAワールドカップカタール(W杯)。決勝戦ではリオネル・メッシ率いるアルゼンチンが強敵フランスを倒し(3-3、PKにて4-2勝利)36年ぶりの優勝を果たして幕を閉じた。
この優勝によりメッシは、自身のサッカー人生で唯一果たしてこれなかったW杯優勝というラストピースを手にし、ディエゴ・マラドーナ(2020年11月没)に継ぐアルゼンチンの伝説となった。ここでは、ゴールデンボール賞(最優秀選手賞)を受賞したメッシを含め、カタールW杯の各賞受賞者を確認しよう。
ゴールデンボール賞(最優秀選手)
FWリオネル・メッシ(アルゼンチン代表)
多くの人が、今カタールW杯はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)のためにあったものだと思ったに違いない。決勝戦を解説した本田圭佑も「メッシに勝たせてあげよう」と試合中継中に話したほどである。
メッシが大会で最も活躍したとされる選手に与えられるゴールデンボール賞に1番相応しいのは間違いない。今大会では7ゴール3アシストを記録。決勝トーナメントにおいては毎試合ゴールを決め、W杯試合出場数も最多の26試合となった。試合において最も印象的な選手に贈られるマン・オブ・ザ・マッチも最多の5回受賞。また、2014年ブラジルW杯でもゴールデンボール賞を受賞しており、史上初めてゴールデンボール賞を複数回受賞した選手となっている。
記者による投票によって選出される同賞だが、得票数2位のシルバーボール賞にはフランス代表のキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)。3位のブロンズボール賞にはクロアチア代表のルカ・モドリッチ(レアルマドリード)が選出された。
ゴールデンブーツ賞(得点王)
FWキリアン・ムバッペ(フランス代表)8得点
史上2人目となるW杯決勝戦でのハットトリックは世界中の人の度肝を抜いたに違いない。フランス代表FWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)のゴールによって、同国が息を吹き返した景色を多くの人は見た。ムバッペのゴールはとても大きな意味を今後ももたらしてくれるだろう。大会を通じては8得点を挙げ、最も多く得点を決めた選手に贈られるゴールデンブーツ賞を受賞。まだまだ24歳ということもあり、これからも多くのゴールを我々に見せてくれることは間違いない。
シルバーブーツ賞は、7得点でアルゼンチン代表のFWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)、ブロンズブーツ賞は、4得点でアルゼンチン代表のFWフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)とフランス代表のFWオリビエ・ジルー(ミラン)が受賞した。
ゴールデングローブ賞(最優秀GK)
GKエミリアーノ・マルティネス(アルゼンチン代表)
最も活躍したとされるGKに与えられるゴールデングローブ賞。受賞したのはアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネス(アストン・ビラ)でアルゼンチン人では初。大会期間中にクリーンシート(無失点試合)を3回記録。アルゼンチン優勝の立役者の1人であったことは間違いない。
特に決勝戦でのPKストップと延長戦後半でのシュートストップ。優勝するためにはGKのビックセーブが必要だが、マルティネスはそれを体現した選手であった。18歳から期待されアーセナルへ渡るも、その後は様々なクラブを転々とした苦労人が遂に大舞台で輝いた瞬間であった。
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