
アゼディン・ウナヒ(アンジェ)
まだ22歳ながらも、MFアゼディン・ウナヒは今カタールW杯でポテンシャルの高さを示した選手の1人だ。相手DFの飛び込みづらい細やかなボールタッチのドリブルで敵陣深くに侵入し、チャンスを作り出せる能力はまさに脅威。ゴール、アシストといった数字に残る結果は残せなかったが、ウナヒの存在は間違いなくモロッコの攻撃を活性化させた一因と言える。また、運動量もウナヒの魅力の1つ。試合終盤になっても、攻撃はもちろんプレスも決してサボらない。その存在感は、移籍マーケットで争奪戦が予想できるほど大きなものと言えるだろう。まだ若い新星の去就には今後も注目していきたい。

ヤシン・ブヌ(セビージャ)
数多くのPKストップを含むスーパーセーブが見られたカタールW杯。その中でも抜群の安定感でモロッコの堅守を支えたGKヤシン・ブヌは、大会随一のGKと言えるのではないだろうか。グループリーグでは強力なアタッカー陣を擁する3ヵ国(クロアチア、ベルギー、カナダ)を相手にしながら、失点はわずかに1。加えて決勝トーナメント1回戦ではスペインの猛攻を0に抑え、PK戦でも2本を止めて見せた。昨2021/22シーズンは所属するセビージャで、シーズンにおいて1試合あたりの平均失点が最も少ないGKに与えられるサモラ賞を受賞している。実績もさることながら、今大会の大舞台で見せた安定感があれば、ビッグクラブから声がかかってもなんら不思議はない。

ソフィアン・ブファル(アンジェ)
モロッコの攻撃と言えば、右サイドのFWハキム・ツィエクとDFアシュラフ・ハキミの名が挙がる。しかし、カタールW杯では主に左サイドを主戦場としたFWソフィアン・ブファルも負けず劣らずの活躍を見せていた。ソフトかつ細かいボールタッチで敵陣を駆けあがり、連携やカットインで崩す。強国相手でも臆することなく突破を図り、実際にチャンスシーンにつなげていたことからも、能力の高さとその効果のほどが窺い知れる。29歳とベテランと呼ばれる年齢になりつつあるが、今大会の活躍を見ればまだまだ衰えの兆しが見えないのは明らか。次のW杯では国を背負う選手の1人として、さらなる活躍と飛躍に期待したい。
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