明治安田生命J1リーグ・名古屋グランパスでプレーしていたブラジル人DFチアゴ・パグヌサット(32)は、レンタル移籍期間満了により名古屋グランパスを退団。レンタル元のセレッソ大阪に復帰することなく、ブラジル1部セアラーSCへ加入している。そんなチアゴはセアラーSC加入前にサンフレッチェ広島からのオファーを拒否していたようだ。3日、ブラジルメディア『Torcedores』が伝えている。
チアゴは昨年1月にセアラーSCからセレッソ大阪へ完全移籍。来日1年目は途中までセンターバックの主力選手として活躍していたが、昨年8月のレヴィー・クルピから小菊昭雄への監督交代をきっかけに出場機会が激減。シーズン終了後にセアラー復帰が噂される中、名古屋グランパスへレンタル移籍していた。
ただ今季もJ1リーグでわずか8試合の先発出場にとどまるなど出場機会を確保できず、先月22日に今季限りでの名古屋グランパス退団が正式決定。すると今月2日になって、セアラーSCがチアゴを移籍金ゼロで獲得したと公式発表。同選手と2024シーズン終了後までの2年契約を結んだことを明らかにしている。
そんな中『Torcedores』は「サンフレッチェ広島はチアゴとの交渉を進め、150万ドル(約2億円)で彼の保有権を獲得することで合意していた。当初、チアゴ本人はJリーグでのプレー続行を望んでいたがセアラーSCからの関心が重くのしかかり、古巣復帰を決断した」と報道。サンフレッチェ広島が同選手獲得に失敗したとみられる。
セアラーSCは今季、ブラジル1部リーグで17位に終わり2部へ降格。『Torcedores』の報道によると、セアラーSCはチアゴをクラブ再建にむけて必要不可欠な戦力として高く評価しているとのことだ。
なおセアラーSCの幹部はブラジルメディア『Diario do Nordeste』の取材に対して「給与面で獲得が難しいと分かっていたが、監督の承認を得た上で交渉をスタートした。その中でチアゴはセアラーSCで再びプレーすることに関心を示し、我々のプロジェクトを信じてオファーを受け入れてくれた」と、チアゴ獲得に至るまでの背景を明かしている。
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