MFアイサ・ライドゥニ(チュニジア)
前回王者フランスの他、デンマーク、オーストラリアといった屈強なフィジカルを誇るチームと同グループとなっていたチュニジア(グループD)。その中で3試合合計で失点わずか「1」と堅守を支えたのがMFアイサ・ライドゥニ(フェレンツヴァーロシュTC)だ。鋭いタックルなど気迫あふれるプレーで味方を鼓舞。またチュニジアの今大会唯一となるフランス戦(12月1日)の得点(1-0)も、ライドゥニのアシストから生まれている。
MFフェデリコ・バルベルデ(ウルグアイ)
強烈なシュートを放ったかと思えば、丁寧かつ正確な長短のパスでチャンスを演出しスタジアムを湧かせたウルグアイ(グループH)のMFフェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード)。3試合すべてにフル出場しタフさも示して見せたが、残念ながら古豪をグループリーグ突破へ導くことはできなかった。ウルグアイはベテランとなったスター選手も多く、次大会では攻守において頼れる存在が居る保証はない。古豪復権の為には、バルベルデら次世代のさらなる成長が求められる。
MFモハメド・クドゥス(ガーナ)
前への推進力と正確なキックの精度で、ガーナ(グループH)の攻撃を牽引したMFモハメド・クドゥス(アヤックス・アムステルダム)。ガーナのグループリーグ突破は叶わなかったが、韓国戦(11月28日)では2ゴールを記録するなど活躍を見せた(3-2)。年齢もまだ22歳と若く、間違いなく次世代の中心となる選手なだけに、今大会をバネにさらなる成長を遂げてくれることを期待したい。
MFモハメド・カンノ(サウジアラビア)
アルゼンチン、ポーランド、メキシコという難敵に囲まれたサウジアラビア(グループC)。ベスト16入りは叶わなかったが、戦前の予想を上回る善戦を見せてくれた。中でも192cmという長身を誇り、かつ圧倒的なスタミナを武器に攻守両面で活躍したのがMFモハメド・カンノ(アル・ヒラル)だ。機を見た裏抜けやリーチの長いタックルなど、特徴を大いに発揮。歴史的な勝利となったアルゼンチン戦(11月22日2-1)を含む全3試合に出場し、サウジアラビアの強さを見せつけることに貢献した。
MFアルフォンソ・デイビス(カナダ)
36年ぶりとなるW杯本大会へ挑んだカナダ(グループF)だったが、残念ながら3戦全敗という結果に終わった。しかし、その中でまだ22歳と若くして代表を引っ張るMFアルフォンソ・デイビス(バイエルン・ミュンヘン)の活躍は、今後の希望となったことだろう。デイビスは爆発的なスピードを武器に3戦全てでスタメン出場。過去1度の出場では果たせなかった、カナダとしてのW杯初得点(11月28日クロアチア戦)という1つの歴史も作って見せた。次回2026年のW杯はカナダを含む北米3ヵ国開催となる。この先4年間、年齢的にも一層チームの中心となるデイビスの成長に期待したい。
FWエネル・バレンシア(エクアドル)
強豪ぞろいのW杯南米予選を勝ち抜き、2大会ぶりとなる本大会出場を果たしていたエクアドル(グループA)。その中でも高い得点力を見せつけたのがFWエネル・バレンシア(フェネルバフチェ)だ。大会開幕戦となったカタール戦(11月21日)では、いきなり2得点を挙げてチームの好発進に貢献(2-0)。続くオランダ戦(11月26日)でも得点し(1-1)今大会3得点を記録している。残念ながらベスト16入りとはならなかったが、エースの奮起によって強国オランダを苦しめた事実は揺るがない。
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