ワールドカップ パリ・サンジェルマン

コスタリカ代表GKナバスのPSG監督批判を揶揄!母国「スペイン戦で…」

ケイロル・ナバス(写真左) 写真:Getty Images

 コスタリカ代表は23日、FIFAワールドカップ・カタール大会のグループリーグ初戦でスペイン代表相手に0-7と大敗。森保一監督率いる日本代表との対戦を27日に控える中、GKケイロル・ナバス(パリ・サンジェルマン)のパフォーマンスや言動に注目が集まっている。

 ナバスはコスタリカ代表戦でこれまで100試合以上に出場。2014年のブラジルW杯では全5試合でゴールマウスを守ると、イタリア代表、イングランド代表、ウルグアイ代表と同居したグループリーグを首位で通過。ベスト8入りの立役者として脚光を浴びていた。

 またレアル・マドリード在籍時にはUEFAチャンピオンズリーグ3連覇に貢献したが、ベルギー代表GKティボ・クルトゥワとのポジション争いに敗れる形で2019年9月にパリ・サンジェルマン(PSG)へ完全移籍。PSGでもイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマとのポジション争いを強いられており、今季はここまで一度の公式戦でプレーしていなかった。

 そんなナバスは23日のスペイン戦で先発出場したが、前半から立て続けに失点。さらに一部メディアは、同選手がスペイン戦前夜にコスタリカ代表のチームメイトや家族とともにパーティーを開いていた可能性を指摘している。

 コスタリカのテレビ局『Teletica』は26日に「彼はスペイン戦で最も暗い夜を過ごした後、その名声を守らなければならない」と見出しをうち、ナバスを特集。

 スペイン戦でのパフォーマンスについて「コスタリカ代表の絶対的リーダーであるナバスは、スペインを相手にまさに試練を体験した。スペイン代表のまばゆいばかりの効果的なサッカーに圧倒され、チームの守備の失敗の犠牲となった。それだけでなく、失点につながるいくつかのミスを犯してしまったのだ」と酷評。

 「100を超える国際試合で最大の衝撃を受けたナバスはコメントを残すことなくスタジアムを後にし、ドーハ滞在中もメディア取材に一切応じていない」とスペイン戦後の同選手の振る舞いをリポートしている。

 さらに『Teletica』はナバスのレアル・マドリード退団の経緯やPSGでバックアッパーに甘んじている現状を説明した上で、カタールW杯参加によりPSGを一時離脱する直前に同選手の残したコメントも紹介。

 これによると、選手本人は「僕は現実から目をそらすつもりはない。プレーしたほうがいいに決まっている。でも、ワールドカップへの臨む方で大きく変わってくる。一生懸命トレーニングしているし、ハードワークもしている」

 「僕がPSGでプレーしないのは、僕自身のレベルが低いことやコンディションが良くないことが理由ではない。誰かが僕にプレーしてほしくないからだ」と、PSGのクリストフ・ガルティエ監督を暗に批判していたという。

 そしてこのコメントをうけて『Teletica』は「スペイン戦前に、ナバスはPSGでの現状について行間にメッセージを込めながらも、自身のパフォーマンスについてごまかしていた」と、ナバスに疑問の目を向けている。