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川島永嗣が反発!W杯選考“ベテラン枠”批判に「若手を助けようとは‥」

川島永嗣 写真:Getty Images

 日本代表GK川島永嗣(ストラスブール)は、DF長友佑都(FC東京)とともに2010年の南アフリカ大会から4大会つづけてFIFAワールドカップの代表メンバーに名を連ねている。その川島永嗣がバックアッパーとしての捉えられ方に対して異論を唱えるとともに、過去3大会とカタールW杯における日本代表の違いを語った。21日、フランスメディア『Essonne info』が同選手の言葉を伝えている。

 川島永嗣はベルギー1部スタンダール・リエージュ、スコットランド1部ダンディー・ユナイテッド、フランス1部メスなどをへて、2018年8月からストラスブールに在籍。10年以上にわたり欧州でプレーしている。

 また日本代表では通算95試合に出場。2010年の南アフリカW杯から3大会つづけて全試合でフル出場するなど絶対的守護神として君臨していたが、カタールW杯ではGK権田修一(清水エスパルス)やGKシュミット・ダニエル(STVV)の先発出場が予想されている。

 森保一監督から経験豊富なベテランとしての役割を求められている川島永嗣だが、ドイツ戦前のインタビューで「3度のワールドカップ出場という経験がありますけど、選手としてベストを尽くします。ただ単に若い選手を助けようとは思っていません」

 「ピッチで自分の力を発揮するためにあらゆる努力をしてきたので、もちろん若い選手たちにアドバイスすることはできます。でも他の選手と同じように競争心を持って、チーム全体がさらにレベルアップしようと努力しています」とコメント。ひとりの選手という立場でカタールW杯出場へ意欲を見せている。

 カタールW杯の日本代表メンバー選考では、これまで川島永嗣とともに大舞台でプレーしてきたMF香川真司(シント=トロイデンVV)、FW岡崎慎司(シント=トロイデンVV)、MF本田圭佑(無所属)、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)が揃って落選。FW南野拓実(ASモナコ)をはじめワールドカップ初出場の選手が大半を占める中、川島永嗣や長友佑都の選出には一部から「ベテラン枠で優遇された」という批判が沸き起こっていた。

 そんな日本代表のメンバー構成について川島永嗣は「日本代表は長期的な視点をもってチーム作りが行われましたが、森保一監督は世代交代を決断しています」

 「これまでのチームとは異なりますが、今までよりも若くてポテンシャルを秘めた選手が多いです。これまでのワールドカップとはまた違ったものを見せられると思います」と説明。攻撃陣を中心に若手主体のチーム編成に理解を示した。