ワールドカップ 日本代表

【日本代表】ベテランの代わりにW杯招集されるべきだった選手3選

セルティック MF旗手怜央 写真:Getty Images

旗手怜央(セルティック)

スコットランドのセルティックでリーグ戦、チャンピオンズリーグ(CL)出場と躍動するMF旗手怜央も、カタール行きは叶わなかった。

2021年末にセルティックへ移籍して以降、今季序盤には負傷の報道もあり状態が心配されたが、ここまで順調な活躍を見せている。特にフィジカルコンタクトの場面での強度や落ち着きといった部分は目を見張るものがあり、当たり負けせずボール奪取やボール保持する能力の高さが窺える。加えて、ボールタッチひとつとっても相手をいなすプレーが随所に見られ、持ち前のパス精度も相まって周囲が良く見えている調子の良さも見て取れていた。それだけに、W杯代表メンバーから落選したことは残念でならない。

旗手は、今回招集されたメンバー26名のうち5名とは川崎フロンターレ時代(2019-2021)に一緒にプレーしており、勝手の分かる選手も多く連携面の不安は少ない。一方でこれまでの代表経験という面では、W杯アジア3次予選のベトナム戦(2022年3月29日)のみと機会に恵まれなかった。ゆえに森保監督の中でも、旗手の起用方法についてイメージしづらい部分もあったことが考えられる。

しかし、CLに出場するレベルのクラブに所属し好調を維持する選手であり、経験というのであれば今後も考えW杯は絶好の場と言える。今後の日本代表を背負える選手の1人として、カタールでの活躍を見てみたかったものだ。


グラスホッパー DF瀬古歩夢 写真:Getty Images

瀬古歩夢(グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ)

セレッソ大阪の下部組織出身で、昨2021年は19歳という若さでセンターバックという重要ポジションを務めたDF瀬古歩夢。クラブの生え抜き選手であったことに加え、同年コンビを組んだDF西尾隆矢も20歳と若く、同じクラブで切磋琢磨することでどこまで強固な守備陣が形成されるか期待を集めていた。

それだけに、今2022年1月にグラスホッパー・クラブ・チューリッヒ(スイス)へ移籍したことについては、クラブ関係者やサポーターの複雑な胸の内が感じ取れる。しかし、C大阪からの移籍は残念と思うファンも多い一方、瀬古に寄せた期待は移籍後もまったく裏切られる様子は見られない。グラスホッパーへ加入して1年も経たないが、持ち前の正確なフィード力や縦パスを武器に出場機会を掴んでいる。

代表においても、9月に行われたアメリカ戦(9月23日)とエクアドル戦(9月27日)に臨むメンバーとして招集されている瀬古。同9月シリーズの招集は、それまで招集されていたDF板倉滉(ボルシアMG)が負傷により見送られたことも要因になっているだろう。しかし、W杯直前のテスト機会に呼ばれたことで、本大会へのサプライズ選出を期待したファンも多いのではないだろうか。

DF吉田麻也(シャルケ)、DF長友佑都(FC東京)など頼れるベテラン選手が多い分、世代交代が難しい日本のDFライン。特にグループリーグで強国(ドイツ、スペイン)との対戦が組まれた今カタールW杯。次世代を担う瀬古にこそ、その1失点すら許されない緊張感をベンチからでも肌で感じてほしかったが残念だ。

ページ 2 / 2

名前Sくん
趣味:ゲーム(FIFAシリーズ/パワプロ/パワサカ)
好きなチーム:全Jリーグクラブ、リバプール、バイエルン

ゲーム、サッカーなどの記事を中心にライターとして活動しています。Jリーグ、海外リーグ、代表戦の区別なく、サッカーファンの楽しめる記事執筆ができるよう尽力します!

筆者記事一覧