明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸所属のMFアンドレス・イニエスタ(38)は、バルセロナやスペイン代表でプレッシャーと隣り合わせの中でFIFAワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグなど数多くのタイトルを獲得してきた。そんなイニエスタが今月、スペインのポッドキャスト『The Wild Project』に出演。うつ病への向き合い方について語っている。
同選手は2016年発売の自伝で初めて鬱について語ると、2018年には過去2度にわたって鬱になっていたことを告白したことで注目を集めていた。
そんなイニエスタは、『The Wild Project』で鬱に苦しんでいた時期に経験したことを聞かれると「妻にキスをしたが、枕にキスをしているような感覚。何も感じなかったんだ。僕にとっての最高の時間は、薬を飲んで眠りにつくときだったね」とコメント。
「自分自身と平穏でなければならないから、今でもセラピーを受けているね」と、ヴィッセル神戸でプレーする今でもうつ病と闘っていることを明かしている。
そして同選手は「うつ病について話す専門家の話を聞くのが好きなんだ。結局のところ、うつ病は誰にでも起こりうるものだということを人生が教えてくれる。世界中の車や欲しいものをすべて手に入れることができたのに、それでも人生の問題に対処するのは難しいんだ」と自身の見解を披露。
フランスメディア『フットメルカート』は同選手のコメントをうけて「長年過ごしてきたバルセロナを退団したことにより、病気が悪化したのだろう」と言及。オーストリアメディア『Heute』も「特にカタルーニャから日本へ移ってから、イニエスタはうつ病に苦しんだことだろう」と綴っている。
イニエスタは2018年5月にバルセロナを退団してヴィッセル神戸へ加入。昨年5月11日にはヴィッセル神戸との契約を2023年まで延長した一方、今季はキャプテンという立場のもとJ1下位に沈むチームの苦境と向き合っていた。
また8月中旬以降はコンディション不良により戦線離脱。しかし今月17日にSNSを通じて全体トレーニングに復帰したことを報告しており、今月29日のJ1リーグ第33節・川崎フロンターレや来月5日の最終節・横浜F・マリノスでの復帰が濃厚とみられている。
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