明治安田生命J1リーグでは近年、タイ1部所属クラブとパートナーシップ提携締結の動きが加速。セレッソ大阪や浦和レッズなどにくわえて、今年6月には北海道コンサドーレ札幌がブリーラム・ユナイテッドFCとのクラブ間提携を締結している。そんな中、ガンバ大阪も来月にタイ1部クラブと提携を結ぶようだ。24日、ベトナム紙『Zing News』電子版が伝えている。
『Zing News』は、ガンバ大阪の前身である松下電器産業サッカー部で1987年から1990年にかけてプレーしていたビタヤ・ラオハクル氏のコメントを紹介。同氏はタイ国内の育成組織がベトナムよりも劣っているという見解を示した上で、「日本は香川真司のようなトップレベルの選手をこれまで200人も輩出してきた」と語ったという。
そのラオハクル氏は現在タイ1部のチョンブリーFCのテクニカルディレクターを務めているが、来月にもガンバ大阪と協力関係を結ぶことを明言。今後選手、コーチ、トレーニングプランの交換を行う予定だという。くわえて同氏は、タイ国内クラブが韓国や欧州のクラブとクラブ間提携を結ぶことが可能だと主張。海外クラブとの提携がタイ国内サッカー界発展を後押しするとの見解を示したとのことだ。
チョンブリーFCは2006年からタイ1部リーグに参戦。2008年のAFCチャンピオンズリーグ・グループステージではガンバ大阪相手に引き分けたことで注目を集めていた。また2012年5月にはヴィッセル神戸と業務提携を締結。今季はタイ1部リーグで3位につけており、ブリーラム・ユナイテッドとの上位争いを繰り広げている。
タイ人選手では、川崎フロンターレ所属のMFチャナティップ・ソングラシン(29)がJリーグ挑戦で成功を収めているほか、今年7月に北海道コンサドーレ札幌へ加入したMFスパチョク・サラチャット(24)も終盤戦になって存在感を発揮。過去にはDFティーラトン・ブンマタン(32)が横浜F・マリノス在籍時にJ1優勝を成し遂げている。
くわえて今月中旬には、浦和レッズの西野努テクニカルダイレクターがパートナーシップ提携先であるムアントン・ユナイテッドの公式戦を視察。タイ国内メディアは、浦和レッズがムアントン・ユナイテッド所属の複数選手を獲得候補にリストアップしたと報じている。
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