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元神戸・橋本拳人は例外!スペイン2部新戦力は「外れ」と現地紙総評も…

橋本拳人 写真:Getty Images

 サッカー日本代表MF橋本拳人(29)は今年7月、明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸を退団。SDウエスカに加入しているが、現地ではスペイン2部所属クラブの新加入選手の中でも高い評価を受けているようだ。24日、スペイン紙『アス』が報じている。

 橋本拳人はロシアのウクライナ侵攻によるFIFA(国際サッカー連盟)の特例措置により、ロシア1部ロストフとの契約を一時停止。今年3月末から7月にかけてヴィッセル神戸でプレーすると、EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会直前にSDウエスカへの移籍が正式決定していた。

 そのSDウエスカでは、8月12日のスペイン2部開幕節・レバンテ戦で公式戦デビューを果たすと、8月月26日の第3節・アルバセテ戦で移籍後初先発。ポジション争いを繰り広げる中でも、ここまで12試合中7試合で先発出場。直近3試合では中盤ダブルボランチの一角でスタメンに名を連ねている。

 そんな中『アス』は、今夏にスペイン2部リーグに新天地を求めた選手の現状を特集。「スペイン2部リーグ所属クラブは経済的に余裕がない。そのため、この夏は工夫を凝らしてあまり知られていない市場で“隠れた宝石”を探すためのスカウトを強いられた」

 「しかしリーグ戦12試合を消化した時点で、新戦力の大半がそれぞれのクラブで居場所を見つけることができていない。スペイン2部リーグに関する知識の欠如やリズムの悪さなどが、彼らが無名になった理由の一部である」と綴り、アーセナルからオビエドへレンタル移籍したメキシコ代表FWマルセロ・フローリーズ(19)をはじめ存在感を発揮できていない新戦力の名前を挙げている。

 ただ一方で『アス』は例外の選手として、橋本拳人やSDポンフェラディーナ所属のDFジョルダン・ルカク(28)を列挙。橋本拳人について「加入当初からホセ・アンヘル・シガンダ監督の信頼を勝ち取っている。途中交代となった3試合をのぞいては、ウエスカの中盤で鍵を握っている」とし、主力選手扱いを受けている現状をリポートしている。

 なおSDウエスカでは、かつて2019/20シーズンから2年間にわたり元日本代表FW岡崎慎司(36)が在籍。スペインメディア『racinguismo』が先月、橋本拳人がSDウエスカに加入した経緯について「SDウエスカは日本人選手を獲得することがどういうことかをすでに知っている。橋本はSDウエスカで2年間プレーした岡崎慎司からの後押しを受けてやって来た」と説明していた。