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元G大阪・井手口陽介に退団説も…セルティックOB「状態回復すれば…」

井手口陽介 写真:Getty Images

 セルティック所属の元日本代表MF井手口陽介(25)はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で登録メンバーから外れると、セルティック退団の可能性も取りざたされている。そんな井手口陽介は、今週末のリーグ戦で今季初出場を果たすかもしれない。16日、英メディア『フットボール・インサイダー』が伝えている。

 井手口陽介は昨年末にガンバ大阪からセルティックへの完全移籍したものの、今年1月のカップ戦で相手選手から強烈なタックルを受けて膝を負傷。約2カ月の戦線離脱を余儀なくされると、日本代表FW前田大然(24)やMF旗手怜央(24)とは対照的に復帰後も出場機会に恵まれなかった。

 そして今季はプレシーズンマッチで好調ぶりをアピールしたものの、開幕数日前に再び負傷。先月末に全体トレーニングに復帰しているが、CLでの登録メンバー外にくわえてエリザベス女王崩御にともなうリーグ戦の延期もあり、いまだに公式戦での復帰を果たしていない。

 その中、セルティックOBのフランク・マカベニー氏は今月18日のスコティッシュ・プレミアシップ第8節・セント・ミレン戦における先発メンバーを予想。

 『フットボール・インサイダー』のインタビューで「ポステコグルー監督は、セント・ミレン戦で先発メンバーを入れ替えるだろう。各ポジションに2人ずつ選手を配置しているのだから、プレースタイルが変わるわけでも何かが変わるわけでもない。今のセルティックは、誰がプレーしても同じレベルを保てる。素晴らしいことだ」と、アンジェ・ポステコグルー監督の手腕を称えている。

 そして中盤センターの陣容について「カラム・マグレガーに休養を与えるのはいいアイデアだ。彼は毎試合プレーしたがるから、1週間ほど休ませる必要がある」

 「個人的には(マグレガーにかわって)井手口陽介を見たいが、彼はまだ怪我から回復したばかりだ。彼がフィットすれば、誰がプレーしてもクオリティの落ちないような試合になるだろう」とコメント。井手口陽介にアピールの場が与えられる可能性に言及した。

 なお英メディア『フットボール・ファンキャスト』は今月10日、井手口陽介の今後について「彼の負傷離脱を非難することはできない。ただ彼がセルティックでのキャリアを再び軌道に乗せるには“小さな奇跡”が必要だ。現段階で彼のセルティックにおける“日数”は決まっている」

 「元ガンバ大阪所属選手のイデグチにはまだ4年の契約が残っており、運命を逆転させる時間は残されている。ただ現時点では、彼の獲得はポステコグルーとセルティックにとって災難だったように見える」と厳しい見通しを示している。