サッカーユニフォームを普段着に取り入れ、ファッションの一部として着用することは有りだろうか?それとも無し?皆さんはどう考えるだろうか。
筆者の答えは有り。しかしながら、正直なところ着用してみたいデザインが少ないと感じているため、未だ購入までに至っていない状態だ。また、スポーツブランドではない、高級志向、いわゆるハイブランドがサッカーユニフォームを製作することについて、そこには期待感があるのか、それとも嫌悪感なのか。
ここでは欧州クラブのファッションブランドとのコラボレーションユニフォームを例に挙げ、それについて少し深掘りをしていこう。
アーセナル x アディダス・バイ・ステラマッカートニー
2022年3月、未だ記憶に新しい出来事として、イギリス出身のファッションデザイナー、ステラ・マッカートニーによるアディダスとのコラボレーションシリーズ「アディダス・バイ・ステラマッカートニー」が、アーセナル・ウィメンのユニフォームを発表、販売した。
これまでにサッカーのピッチではお目にかかることが出来なかったアニマル柄(ステラ・レオパードプリントと呼ばれている)と、パンツは裾丈が短めのふんわり形状のジョガーパンツ。そして、なんと言っても、この色だ(上写真)。たとえコスタリカの奥地、人間の手が加わっていない森の中でも、このユニフォームを着ていれば、すぐに発見することが出来るほどの、強さを感じる色彩。
お馴染みのアーセナルのシンボルカラーである「ミステリーブルー(青色の名前)」と「スカーレットレッド(赤色の名前)」が、ステラ・マッカートニー特有の柄と、見事に融合。結果、ここまで強さを引き出すことに成功した作品、とも言えるのではないだろうか。
このユニフォームが発表された当時筆者は、ガスコンロのような青と赤の炎をまとったレオパードが、雄叫びをあげながらバッファローを追いかけまわす・・そんなイメージを思い浮かべてしまったことを今でも鮮明に記憶している。
世間からの評価はドロー状態?
このコラボユニフォームを着用した、なでしこジャパン(日本女子代表)FW岩渕真奈を含むアーセナルの女子プレイヤーの姿を見て、周囲からは「可愛い。これは自分も何点か欲しい!」という好評の声も上がる一方「プレイヤーは皆素晴らしいのに、ユニフォームは・・酷すぎる」など賛否両論。
これまで見慣れていたスポーティーな装いのデザインが、突然ファッショナブルなレオパード柄やジョガーパンツスタイルに変わったことが、一部では不評だったようだ。
とはいえ、このユニフォームと他いくつかの関連グッズが世間にお披露目になってから、しばらく時間が経過した現在でも、商品は品薄で売り切れが続いている。純粋なアーセナルサポーターからの需要なのか、またはステラ・マッカートニーファンからの需要なのか、非常に興味深いところだ。
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