Jリーグ V・ファーレン長崎

長崎クレイソン、金沢戦痛恨ドローも「ゴールに満足」髙田明元社長は激怒

クレイソン・ビエイラ 写真:Getty Images

 V・ファーレン長崎は今月6日、明治安田生命J2リーグ第32節・ツエーゲン金沢戦で3点リードから引き分けに持ち込まれた。それでもこの試合で1ゴール1アシストのブラジル人FWクレイソン・ビエイラ(27)は一定の手応えをつかんでいるようだ。7日、ブラジルメディア『ランセ』が同選手のコメントを伝えている。

 V・ファーレン長崎は先月13日のFC琉球戦後、選手などにコロナ陽性者が続出したことにより複数試合が延期に。今月3日の第34節・ジェフユナイテッド市原・千葉戦では、2週間試合がなかったものの1-0で勝利していた。

 そして敵地でのツエーゲン金沢戦では、クレイソンの活躍もあり58分まで3-0とリード。しかし79分に失点すると、わずか1分後にオウンゴールを献上。そして88分にはFW豊田陽平(37)に同点ゴールを決められ、3-3の引き分けに終わった。

 この試合結果に対しては、V・ファーレン長崎サポーターの間で悲観的な見方が広まっているほか、V・ファーレン長崎元社長である髙田明氏も「2点3点とリードしたら攻めるチャンスがあっても直ぐ守りに入ってしまってませんかね? 昇格を言葉にするならもっと覚悟を持って前進しないとね。本気の有言実行に期待です。久々の呟きが何と虚しい事だろう! 喝」とツイートするなど、不満をのぞかせている。

 それでもクレイソンは母国メディアのインタビューで「V・ファーレン長崎での初ゴールを決めることができてとてもうれしいよ。ゴールだけでなく、その前の(澤田崇のゴールを)アシストしたことにも満足しているんだ。このようなゴールやアシストをもっと増やしていきたいね」

 「コロナの影響で試合が延期になったことは複雑だったし、結果としてチームに影響を与えた。しばらくプレーできなかったので、トレーニングに支障をきたしてしまった。でも、このアウェイでの2試合では1勝1分けと、いい形で終えることができた。この後はホームゲームに集中したい。フルメンバーで良い試合をして、また勝てるようにしたいね」と前向きなコメントを残している。

 また日本でのプレーについて聞かれると「(日本の環境に)ほぼ100%慣れているし、細かいところだけだね。チームメイトや(ファビオ・)カリーレ監督がうまく僕を後押ししてくれたんだ」

 「日本で良いスタートが切れたと思っている。それに、ここでは自分のスタイルに合ったサッカーができるので、良い感じで慣れているよ。自分だけでなく、家族にとってもいいことだね」と語った。

 なおクレイソンは、2017年5月からおよそ2年半にわたりブラジル1部のコリンチャンスに在籍。現V・ファーレン長崎監督のカリーレ氏から指導を受け、リーグ優勝を成し遂げていた。

 また今年1月以降はサウジアラビア1部アル・ファイサリーでプレーしていたが、6月末をもって契約満了により退団。ブラジル国内複数クラブからオファーが届く中、7月11日にV・ファーレン長崎への移籍が決まっていた。