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鹿島の弱点「ディフェンス陣の脆さ」
それは前半21分、浦和のDF岩波拓也のシュートから見られた。鹿島は浦和より人数が揃っている(自陣のいる人数が浦和より多い)状態にも関わらず、ボール保持者に対してアプローチ(ディフェンスをするために相手に寄せること)ができていない。
当然、岩波にとって、このゾーンはシュートレンジである。結果として、岩波に寄せ切ることができず、シュートを打たれてしまった。このディフェンスラインの重さこそ、今シーズン鹿島が勝ちきれない、失点数がリーグ戦上位10チームのなかで1番多い(現時点36)要因の1つかもしれない。
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そして上図は、前半29分、松尾による浦和1点目のシーンだ。
鹿島は、浦和MF関根貴大によるペナルティーエリア内への侵入を許す。この時、両チームのペナルティーエリア内にいる選手の人数(鹿島ゴールキーパー除く)だが、鹿島7人に対して浦和5人であった。もちろん、この状況を作った関根の個人技は素晴らしい。
しかし鹿島の選手たちは、これに対してボールを奪いにいくのではなく、シュートのコースを切ることに留まっていた。また他の鹿島選手たちは浦和選手を捕まえ切れていない。このような状況では、松尾はフリーでボールを受けることができ、MF岩尾憲からのパスを決めることは難しいことではなくなる。
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失点数を減らさないとチャンピオンにはなれない
同試合の結果は2-2の引き分け。2022シーズンの鹿島は、勝ちきれないゲームが多い。それは失点数が理由の1つである。今シーズンJ1リーグにおいて無失点で勝利したゲームは6試合。他は勝利しているものの、失点を喫している。得点数はリーグ4位と好調だけに、失点数を減らすことが今後試合に勝っていく上で1つのポイントになるのは間違いない。
失点数を減らすために策を打つのか、はたまた失点数を上回るためにより攻撃を強化するのか。岩政監督の手腕が見どころである。
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