かつて明治安田生命J1リーグ・柏レイソルでプレーしていた日本代表GK中村航輔(27)は、ポルティモネンセで出場機会がほとんど無かった。その中、ポルティモネンセ正守護神であるブラジル人GKサムエル(27)のポルト移籍がほぼ確実となったようだ。8月31日、ポルトガル紙『レコルド』など複数メディアが一斉に報じている。
中村航輔は昨年1月に柏レイソルからポルティモネンセへ完全移籍。しかし昨季まではバックアッパー1番手をイラン代表GKパヤム・ニアズマンド(27)らと争う中、公式戦わずか3試合の出場にとどまっていた。
そして今季開幕前のプレシーズンマッチでは、ローマ戦をはじめ数試合に先発出場。ただプリメイラリーガ(ポルトガル1部)ではここまで全4試合でベンチ入りしているものの、サムエルの全試合フル出場により出番は訪れていない。
ただポルトガル複数メディアの報道によると、ポルトが移籍金400万ユーロ(約5億6000万円)を支払いサムエルを獲得することでポルティモネンセと合意に達したとのこと。ポルトはすでにアルゼンチン代表GKアグスティン・マルチェシン(34)をセルタ・デ・ビーゴへ放出していたほか、セルジオ・コンセイソン監督がゴールキーパー4人体制を維持を望んだことから、サムエルの獲得に動いたという。
またポルトは同選手と2027年6月までの5年契約を結ぶことで合意。移籍市場最終日の今月1日にも公式発表するとみられる。
ポルトガル紙『レコルド』は8月はじめ、ポルトがサムエル獲得にむけて元日本代表MF中島翔哉(28)を交換要員として差し出す可能性を伝えていた。
しかしポルトガル紙『Correio da Manhã』は8月31日に「中島翔哉の将来はまだ白紙だ。サムエルの交渉で、中島の状況が再び議論された。ポルトは完全移籍での放出を望んでいるが、ポルティモネンセはこの日本人に投資をする気はない」と伝えている。
なおポルティモネンセのゴールキーパー陣では、ニアズマンドがイラン1部セパハンFCへレンタル移籍。一方でブラジル1部パルメイラスからブラジルU20代表GKマテウス(20)が、1年レンタルにより加入している。バックアッパー1番手として今季開幕を迎えている中村航輔に、正守護神昇格のチャンスが巡って来そうだ。
コメントランキング