明治安田生命J1リーグ・名古屋グランパスからエールディビジ(オランダ1部)のユトレヒトへレンタル移籍しているMF前田直輝(27)は、まもなく1年間のレンタル期間延長が正式決定するようだ。30日、オランダメディア『VOETBAL』が伝えている。
前田直輝は今年1月、名古屋グランパスからユトレヒトへ今年6月までのレンタル移籍により加入。1月16日開催のエールディビジ第18節・アヤックス戦でデビューしたものの、相手選手からスライディングタックルを受けて左下腿を骨折。2021/22シーズン中に復帰することはなかった。
また選手本人は負傷離脱直後に「ユトレヒトで最初の試合が最後の試合になってしまった」とクラブ公式サイトを通じてコメント。『VOETBAL』も2021/22シーズン終了後の名古屋グランパス復帰が既定路線と報じていた。
しかしユトレヒトは先月18日、トレーニングウェアを身にまとう前田直輝の姿をクラブ公式ツイッターアカウントにアップ。「デビュー戦で重傷を負ったストライカーの前田直輝は、集中的なリハビリテーションを経て、FCユトレヒトでコンディションを維持している。日本人は今日からチームと一緒にトレーニングする」と同選手の復帰を公式発表している。
またオランダ紙『AD』は今月25日になって「ユトレヒトは、日本人の前田直輝と再びレンタルで契約しようとしている」と報道。「数ヶ月間リハビリやトレーニングを積んできた前田直輝に、クラブスタッフは満足している。彼はユトレヒトで良い印象を与えており、リハビリも完全に終了している」と同選手がユトレヒト残留に向かっている理由を説明していた。
すると『VOETBAL』は「前田直輝は、ユトレヒトで2度目のチャンスをつかんだ」と報道。「レンタル期間間近である彼は、ユトレヒトにとって5人目の新戦力となる」と、公式発表間近であることを伝えている。
オランダ国内の移籍市場最終日が数日後に迫る中、ユトレヒトにおける前田直輝の完全復活は近いとみられる。
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