ラ・リーガ レアル・マドリード

バロンドール2022受賞がベンゼマ以外に考えられない理由

FWクリスティアーノ・ロナウド 写真:Getty Images

CL史上記録にも数多参入

2021/22シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に目を移すと、同大会でベンゼマは「15ゴール」をマークした。同CLに出場した32クラブ中、ユベントス、バルセロナ、アトレティコ・マドリード、インテルを含む23クラブのゴール数を上回っている。

15ゴールは1シーズンのCLで記録されたゴール数の中で3番目に多い(クリスティアーノ・ロナウドが2015/16に16ゴール、2013/14に17ゴールを記録)。2016/17シーズンのクリスティアーノ・ロナウド、2019/20シーズンのロベルト・レバンドフスキのゴール数に並ぶ驚異的な数字だ。

同CLでは決勝トーナメント以降に怪物として覚醒し、10ゴールを記録したベンゼマ。CL準々決勝と準決勝の両レグでゴールを記録した史上4番目の選手ともなった。過去にはフェルナンド・モリエンテス、ネイマール、エディン・ジェコのみが達成した稀有な記録である。


UEFAスーパーカップ フランクフルト戦 FWカリム・ベンゼマ(右)写真:Getty Images

レアル通算ゴール数他も塗り替える

そして8月11日に開催されたUEFAスーパーカップのフランクフルト戦。ベンゼマのダメ押しとなる追加点でレアル・マドリードが2-0で勝利。このゴールによってベンゼマは同クラブ公式戦通算ゴール数を「324ゴール」に伸ばし、これまで並んでいたラウール・ゴンサレス(1994-2010)の記録を上回り歴代単独2位に躍り出た(歴代1位はクリスティアーノ・ロナウドの451ゴール)。しかも135試合も少ない試合数でラウールの記録を塗り替える好調ぶりだ。

さらにベンゼマは、同じシーズンの中でラ・リーガとCL両方の得点王になった4番目の選手になった他、CL史上最年長のハットトリック記録を同シーズン中に自身で塗り替えるなど、2021/22シーズンはこれ以上の記録を達成している。

2022年のバロンドール受賞にはベンゼマこそが相応しいと断言できるだろう。バロンドール受賞者は10月17日の授賞式で発表される。

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名前:秕タクオ

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サッカー観戦が日課のしがないサラリーマンです。かれこれ人生の半分以上はサッカー観戦に明け暮れ、週末にはキルケニー片手にプレミアリーグやJリーグにかじりついています。

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