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名古屋退団不可避か!シュヴィルツォクのB検体陽性と海外報道

ヤクブ・シュヴィルツォク 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの名古屋グランパスに所属するポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォク(29)は、ドーピング違反で半年以上にわたりサッカー活動禁止という暫定処分を科されている。その中、同選手を巡る問題で大きな動きがあるようだ。15日、ポーランドメディア『meczyki』が伝えている。

 シュヴィルツォクは昨年10月17日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝・浦項スティーラーズ戦の試合後にドーピング検査で陽性と判定。アジアサッカー連盟(AFC)からは暫定措置としてすべてのサッカー活動が禁止されている。

 名古屋グランパスは昨年12月10日、AFCから同選手に対するサッカー活動禁止処分の通達をうけて「AFCチャンピオンズリーグ 準々決勝浦項スティーラーズ戦後に実施されたドーピング検査において、シュヴィルツォク選手から採取された検体(A検体)から禁止されている物質が検出されたとの連絡を受けました」

 「クラブとしては、所定の手続きに従って同時に採取された別の検体(B検体)での再分析を要請しております。再分析等による結果が確定するまでの間、暫定な措置として、シュヴィルツォク選手は全てのサッカー関連活動に参加することができません」と声明を発表。B検体による再分析の結果判明後に、正式な処分内容が決定するとみられていた。

 また本人は昨年12月、自身のインスタグラムアカウントで「僕は禁止されているドーピング物質を摂取したことがないことをここに宣言する。これまでのフットボールキャリアで何度か検査を受けており(2021年6月のEURO2020を含む)、過去の検査はすべて陰性だ。同時に、僕は適切なアンチ・ドーピング機関に全面的に協力する意思があり、本件を明らかにするためにあらゆる手段を講じることを宣言する」と身の潔白を主張していた。

 しかしポーランドメディア『スーパーエクスプレス』の報道によると、『meczyki』の記者は「私が知る限り、B検体は陽性だった」と伝えた上で「長い期間にわたり公式戦に出場できない可能性が高い。一般的には2年間だ」と、長期間にわたる出場停止処分が科されると見解を示している。

 B検体陽性という報道が事実である場合、AFCによる最終的な処分内容の発表が近いと考えられる。名古屋グランパスのサポーターからシュヴィルツォクの今後を心配する声が上がる中、AFCや名古屋グランパスの判断が待たれる。