ユベントスは8日、アルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリア(34)の獲得を公式発表している。そんなディ・マリアがユベントス加入に至るまでの過程を明かした。ユベントスの公式サイトが同選手のコメントを伝えている。
ディ・マリアは2015年から7シーズンにわたりパリ・サンジェルマン(PSG)でプレー。5度のリーグアン優勝を含めた18のタイトルを獲得しているほか、PSGの最多アシスト記録を樹立していた。ただクラブに対して1年間の契約延長を申し出たものの契約延長には至らず、5月21日に契約満了により退団していた。
同選手はPSG退団後にバルセロナ移籍が噂されたものの、今月8日になってユベントスへの加入が正式決定。年俸550万ユーロ(約7億6000万円)+ボーナス150万ユーロ(約2億1000万円)により1年契約でサインを交わしている。
そんなディ・マリアは今月11日、ユベントス加入会見に出席。契約に至るまでの経緯を聞かれると「こんなに重要なクラブであるユベントスに、40日間ずっと追いかけられたから断ることが難しかったよ」
「僕がPSGとの契約が終了するのを、ユベントスは待ってくれた。家族のこと、アルゼンチン代表、そして夏の休暇もあったからすぐに返事ができなかった。僕はアルゼンチンに帰ろうと思ったけど、サッカーの世界ではすべてが急速に変化する。ユベントスは最初から僕の気持ちを尊重してくれたんだ」とコメント。返答を保留している間も絶えず連絡があったことを明かしている。
つづけて「主にパウロ・ディバラと話していたよ。彼は『ユベントスは伝統のあるクラブだ。それに家族みたいだね。チームメイトも歓迎するよ』と言ってくれたね」とユベントスと交渉中の出来事を告白。同じアルゼンチン出身であり、昨シーズンまでユベントスに在籍していたFWパウロ・ディバラ(28)に電話で相談し、移籍を後押しされたことも明かした。
さらに移籍先候補にあがっていたバルセロナについて話題が及ぶと「ユベントスが最初から熱心に話をしてくれた唯一のクラブだね。ユベントスはユベントスだから」と笑顔で語っている。
なおディ・マリアは今年11月開催のFIFAワールドカップ・カタール大会でのプレーを見据えて、欧州でのプレー続行にこだわったと伝えられている。くわえて来夏に母国の古巣ロサリオ・セントラルに復帰するとみられている。
高額年俸や多くのタイトルを獲得した選手にとって、チーム内での役割や家族の幸せ、自身の思い描くキャリアが移籍先決定に大きな影響を与えると言われている。母国での現役引退を望んでいるディ・マリアは、最善のオファーを提示したユベントスにどのようなパフォーマンスで応えるのだろうか。
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