PSVアイントホーフェン所属の日本代表MF堂安律(23)は、ブンデスリーガ・マインツへの移籍が噂されている。しかし、元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ(30)の退団が堂安律の去就に影響を与えるかもしれない。22日、オランダメディア『soccernews』が伝えている。
堂安律は昨年8月、アイントラハト・フランクフルトやボルフスブルクなどドイツ国内の複数クラブからの関心が伝えられる中、ロジャー・シュミット前監督からの説得を受けてPSVに残留。2021/22シーズンのエールディビジ(オランダ1部)で全34試合中17試合に先発出場して8ゴール1アシストと結果を残していた。
そんな堂安律の去就については、5月上旬にマインツとの個人合意が報じられたが、代理人はこれを否定。それでもドイツ紙『キッカー』は今月3日、PSVのルート・ファン・ニステルローイ新監督がプレシーズントレーニングで同選手のパフォーマンスを見極めるとした上で、マインツが依然として動向を注視していると伝えている。
その中、PSVは今月21日にゲッツェがアイントラハト・フランクフルトへ完全移籍したと公式発表。すると『soccernews』は「ゲッツェの代役となる主な選手は、シュミットの下ですでに何度もその役割を遂行している。ドウアンは大きな期待を背負ってFCフローニンゲンから引き抜かれたが、シュミット監督のもとで初めてプレーできるようになった」と、堂安律の出場機会が増加する可能性に言及。
その一方で「ゲッツェのレベルはドウアンよりもかなり高い。ただ、両者は基本的には同じ核となる資質を持っている。また、昨シーズン公式戦39試合の出場で11ゴール3アシストを記録したドウアンを、ファン・ニステルローイ監督がどのように考えているのかも疑問である。ゲッツェに加え、ドウアンもPSVを去ることになれば、外部からの補強の余地も出てくるだろう」と主張。堂安律の去就は依然として去就不透明と見解を述べている。
なお、ゲッツェはPSVと2024年6月まで契約を残していたものの、480万ユーロ(約6億8000万円)の契約解除条項が付帯。日本代表MF鎌田大地(25)の後釜を探していたフランクフルトが、契約解除金満額を支払ってゲッツェの引き抜きに成功している。
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