明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸に所属する日本代表MF橋本拳人(28)は、今月末に契約満了を迎えるが、ロシア1部のFCロストフに復帰しない可能性があるようだ。19日、ポーランドメディア『Weszlo』が伝えている。
橋本拳人はロシアのウクライナ侵攻によるFIFA(国際サッカー連盟)の特例措置により、ロストフとの契約を一時停止。3月27日にヴィッセル神戸へ加入しているが、契約期間は今年6月30日までとなっている。また日本国内の一部メディアは、現時点で特例措置に関するFIFAの公式発表がなく、同選手の去就は不透明と伝えていた。
その中、『Weszlo』は「ウクライナとロシア国内リーグでプレーする選手が、2023年6月30日まで契約を中断できるようになる」と見出しをうち、FIFAの特例措置が1年間延長される可能性を報道。延長の要因として、ロシアによるウクライナ侵攻が続いていることを挙げている。
くわえて『Weszlo』は、ポーランドサッカー協会(PZPN)事務局長へのインタビュー内容を掲載。事務局長はFIFAが準備しているシナリオとして「ロシアとウクライナのクラブに所属する選手が、今年6月30日までに双方合意の上で契約を解除することで所属クラブで合意することを想定している。ただし、合意に至らない場合は、2023年6月30日まで、選手が一方的に契約を中断できるようにする」と語っているほか、数日以内にFIFAの理事会で正式決定される可能性があることを示唆している。
なお、橋本拳人は5月中旬までリーグ戦ほぼ全試合でメンバー外だったほか、AFCチャンピオンズリーグ東地区グループステージも全試合欠場。ただ、5月29日の第16節・北海道コンサドーレ札幌戦で加入後初めてスタメン出場すると、今月18日の第17節・柏レイソル戦では移籍後初ゴールを決めていた。
また、イタリアメディア『カルチョライン』は今年4月、ジェノアが橋本拳人の獲得に向かう可能性を報道。しかしジェノアは2021/22シーズンのセリエAで19位に終わり、セリエBへ降格。セリエB所属クラブは外国籍選手の獲得が不可能であるため、ジェノア移籍の噂は立ち消えとなっている。
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