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C大阪・北野颯太の獲得断念か!仏2部クラブ幹部告白「市場価値が…」

北野颯太(写真左) 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグのセレッソ大阪に所属するFW北野颯太(17)は、U19日本代表の一員として第48回モーリスレベロトーナメント(旧トゥーロン国際大会)に出場。海外クラブのスカウト陣から注目されているようだ。

 北野颯太は今年2月18日に2種登録選手となると、1週間後にプロ契約を締結。今季はJ1リーグで11試合に出場しているほか、YBCルヴァンカップ・グループステージでは6試合中5試合に出場して3ゴールをマーク。ここまでの活躍ぶりが高く評価され、U19日本代表に招集されている。

 そんな北野颯太は先月31日、モーリスレベロトーナメント・グループステージ第1節のアルジェリア戦で先発出場すると56分、相手選手のクリアミスによるセカンドボールを回収。相手ゴールキーパーとの1対1で冷静に流し込んで先制点をもたらし、チームの勝利に貢献していた。

 そして第2節・コモロ戦では後半途中からピッチに立つと、第3節・コロンビア戦では再び先発出場。ただU19日本代表はこの2試合でいずれも敗戦。1勝2敗でグループステージ敗退となっていた。

 その中、今月3日付けのフランスメディア『20minutes』による報道では、フランス2部シャモア・ニオールFCのスカウト陣がアルジェリア戦での北野颯太のパフォーマンスを高く評価している模様。しかしフランス2部所属クラブにとって、「キタノはすでに手の届かない存在になっている」と記事内で綴られている。

 また、シャモア・ニオールFCのスタッフは『20minutes』のインタビューで「優秀な選手の市場価値は、リーグドゥ(フランス2部)のクラブにとって高すぎるんだ。中にはすでに1500万ユーロ(約21億3000万円)〜2000万ユーロ(約28億5000万円)と評価されている選手もいる。我々が選手に提供できるのは、リーグドゥでの多くの出場時間だ」とコメント。今夏の補強予算が100万ユーロ(約1億4000万円)である中、若手選手の獲得が難しい実情を明かしている。

 今回のU19日本代表メンバーには、北野颯太の他にサガン鳥栖所属DF中野伸哉(18)や浦和レッズ所属DF工藤孝太(18)、ガンバ大阪所属MF中村仁郎(18)などが名を連ねている。2024年にパリ五輪出場を目指す選手に、今後海外クラブからオファーが届くか注目が集まる。