元U20日本代表MF藤本寛也(22)は、2シーズンつづけて東京ヴェルディからプリメイラリーガ(ポルトガル1部)のジル・ヴィセンテへレンタル移籍していたが、今夏にも完全移籍により東京ヴェルディを離れるようだ。26日、ポルトガル紙『レコルド』が報じている。
東京ヴェルディ下部組織出身の藤本寛也は2020年8月、東京ヴェルディからジル・ヴィセンテへ1年レンタルにより加入。海外挑戦1年目で出場機会を得るとレンタル期間が1年延長されていた。そして今季はリーグ戦全34試合中32試合で先発出場するなどレギュラーに定着。クラブは史上最高成績タイの5位でシーズンを終え、来季UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)予選の出場権を獲得している。
ポルトガル紙『A BOLA』は昨年12月、藤本寛也の今後について「ジル・ヴィテンセが今年6月までに買い取りオプションを行使する可能性がある。買い取りオプション行使の場合はクラブ史上最高額での獲得になる」と伝えていた。
すると『レコルド』は「フジモトがジル・ヴィセンテ残留へ」と報道。これによると、クラブ幹部は最も存在感を発揮した選手のひとりとして同選手を高く評価。来季以降も必要不可欠な戦力であることから、買い取りオプション行使を決断したという。
また、ドイツの移籍情報サイト『トランスファー・マルクト』によると、ジル・ヴィセンテはこれまで大半の選手をフリーで獲得。2004年夏にベンフィカからMFエドニルソンを獲得しているが、この時のレンタル料10万ユーロ(約1300万円)がクラブ歴代最高額となっている。
クラブ史上初めてとなる欧州カップ戦出場権獲得に貢献した藤本寛也。来季はジル・ヴィテンセとともにUECLへ挑むことになりそうだ。
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