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井手口陽介にセルティックOBから期待も「まだ評価されていないので…」

井手口陽介 写真:Getty Images

 元日本代表MF井手口陽介(25)はガンバ大阪からセルティック移籍後、公式戦わずか6試合の出場にとどまっていた。それでも現地では同選手の今後に対する期待が高まっているようだ。

 井手口陽介は昨年12月31日にガンバ大阪からセルティックへの完全移籍。1月17日開催のスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第21節・ハイバーニアン戦でデビューしたものの、1月22日のスコティッシュ・カップ4回戦・アロア・アスレティック戦で相手選手から強烈なタックルを受けて膝を負傷。復帰後も出場機会に恵まれず、プレー時間わずか134分で2021/22シーズンを終えている。

 ただ、同選手は今月14日の優勝プレーオフ最終節・マザーウェル戦でおよそ2カ月ぶりに出場。セルティックの専門サイト『67 HAIL HAIL』は同選手のパフォーマンスを高く評価するとともに「ニル・ビトンがセルティックでのキャリアに終わりを告げる今、ボックス・トゥ・ボックスのミッドフィルダーがビトンのポジションを奪う必要が出てきた。イデグチはまさにそのための人材となり得る可能性を示した。来シーズンは間違いなくセルティックで大きな役割を担うことになるだろう」と来季の躍進を予想している。

 その中、かつてセルティックやスコットランド代表でプレーしていたフランク・マカヴェニー氏が英メディア『フットボール・インサイダー』のインタビューに対応。井手口陽介について「以前から言っているが、今のセルティックにはスコット・ブラウンがいない。彼は長い間、中盤の起爆剤だった。イデグチがブラウンのような存在になれるかと聞かれると、イデグチは今シーズンほとんどプレーしていないし、どんな選手なのか分からない。もしかしたら、我々が必要としている完璧な選手なのかもしれない」

 「(イデグチのパフォーマンスは)まだ評価されていないので、来シーズンは彼にとって大きな意味を持つだろう。トム・ロギッチやニル・ビトンがセルティックを去るので、イデグチにチャンスはあるだろうし、(アンジェ・)ポステコグルー監督から評価されていなければここには来なかったと思う。あの怪我にとても不運だったので、イデグチのプレーをプレシーズンでもう少し見られるといいんだけどね」とコメント。2007年から昨年までセルティックでプレーしていた元スコットランド代表MFスコット・ブラウン(36)にかわる存在として期待を寄せている。

 セルティックはすでにオーストラリア代表MFトム・ロギッチ(29)とイスラエル代表MFニル・ビトン(30)の退団を公式発表している。この中盤センターを本職とする2選手の退団もあり、井手口陽介の出場機会増加が予想される。