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2022シーズン明治安田生命J1リーグでは、アンドレス・イニエスタを筆頭にスペインの超名門バルセロナでプレーした選手や、日本代表経験のある選手を数多く擁するヴィッセル神戸が苦しんでいる(最下18位)。
J3リーグでは、こちらも元日本代表が複数所属し昇格候補筆頭ともいわれたFC岐阜が、徐々に調子を上げているものの中位(9位)と出遅れた。関東サッカーリーグ(KSL)1部では、元日本代表や元Jリーガーを数多く揃えてJFL(日本フットボールリーグ)昇格を目指す南葛SCが下位(9位)に沈んでいる。
実績十分な選手の獲得は最短での強化を図るチームが往々にして行う手段だが、こういった上手くいかない例の多さにサッカーの奥深さが現れている。
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イニエスタらを擁す神戸の補強と現状
前述したイニエスタに、セルジ・サンペール、ボージャン・ケルキッチという“バルセロナトリオ”に加え、直近のメンバーからは漏れたものの現役日本代表の大迫勇也、2018年のFIFAワールドカップ(ロシアW杯)に出場した山口蛍、武藤嘉紀、酒井高徳、槙野智章と数多くの有名選手を揃えたヴィッセル神戸。
昨2021シーズンは3位と上位に入り、今シーズンは明確に優勝を目標に据えていた。しかし、名古屋グランパスとの開幕戦(2月19日)を0-2で落とすと、まさかの9戦勝利なし。監督交代に踏み切り、日本での実績豊富なミゲル・アンヘル・ロティーナ新監督を迎えたが、ここまで計13試合で1勝のみ。J1残留の心配をしなくてはならなくなっている。
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堅実なサッカーを展開する監督のもと、ロングボールを多用するようになり、今後ある程度成績を上げる可能性はあるだろう。だが、志向するサッカーが異なる監督へと次々に交代する癖は終わりがみえず、具体的にクラブとしてどういったサッカーを目指しているのかは闇のままだ。三木谷浩史会長は「もう少し補強が必要だった」と述べているが、すでにリーグでずば抜けた額を消費している。根本的な問題は他にあるように思えてならない。
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もちろんポジティブな点もある。真のプロフェッショナル、イニエスタの好調ぶりだ。タイで行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に帯同しなかったことによるものか、コンディションの良さには目を見張るものがある。終了間際の失点で敗れたものの、5月18日の王者川崎フロンターレとの一戦(第11節)でも違いを生み出し、あわやという形に絡んでいた。
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