Jリーグ

今治セウントイェンスに「諦めるな!」疾患発見後に古巣クラブが粋な計らい

ラルフ・セウントイェンス 写真:Getty Images

 明治安田生命J3リーグのFC今治に所属するオランダ人FWラルフ・セウントイェンス(33)は、内科系の疾患が見つかり一時帰国している。そんなセウントイェンスに対して古巣クラブのNACブレダが13日の公式戦前に特別メッセージを送った。

 同選手は2021/22シーズンにオランダ2部リーグで26試合に先発出場して12ゴール9アシストと結果を残すと、3月25日にFC今治へ完全移籍。4月3日のJ3リーグ第4節・ギラヴァンツ北九州戦でデビューすると、今月4日の第8節・カマタマーレ讃岐戦では来日初ゴールをマーク。FC今治加入後は公式戦3試合に出場していたが、今月10日にオランダへ緊急帰国している。

 そんなセウントイェンスは13日にインスタグラムを更新。自身の状態について「肩を痛めて、日本の病院に行ったんだ。CTスキャンの結果は、愛する人と自分の人生をひっくり返すものだった。腫瘍が見つかったんだ」とファンに報告している。

 すると、NACブレダの選手たちは13日開催の1部昇格プレーオフ・ADOデン・ハーグ戦で「頑張れラルフ、決して諦めるな、幸運を祈っている」と書かれたシャツを着用してピッチに登場。元チームメイトに対してエールを送ったのだ。

 さらにNACブレダ所属のスリナム代表MFディオン・マローネ(33)は試合後、アメリカメディア『ESPN』のインタビューで「セウン(セウントイェンスの愛称)は美しく、力強いヤツなんだ。僕たちやNACブレダは彼とともにある。そしてサッカーの世界にいる他の人々もそうだと思う」とメッセージを送っている。

 なお、オランダメディア『BSIDERATS』の報道によると、FC今治はセウントイェンスに対してNACブレダ在籍時の約3倍の年俸を支払うほか、複数年契約を結んでいるという。